NY株式:NYダ85ドル安、雇用減速懸念や地政学的リスクが重し

2022年8月5日 07:00

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記事提供元:フィスコ

*07:00JST NY株式:NYダ85ドル安、雇用減速懸念や地政学的リスクが重し
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は85.68ドル安の32726.82ドル、ナスダックは52.42ポイント高の12720.58で取引を終了した。週次失業保険申請件数の増加で、雇用減速を警戒した売りに、寄り付き後、下落。さらに、ペロシ下院議長の台湾訪問を受け、台湾を包囲した軍事演習中の中国が試射したミサイルが台湾上空通過の可能性が高いとの報道を受け、地政学的リスクの上昇を警戒した売りに一段安となった。ダウは終日軟調に推移。金利の低下で、ナスダック総合指数は底堅く推移し、プラス圏を維持し引けた。セクタ—別では小売り、半導体・同製造装置が上昇した一方で、エネルギーが下落。

暗号資産取引所のコインベース(COIN)は投資会社ブラックロックとの提携を発表し、大幅高。高級家具メーカーのイーサン・アレン(ETD)は四半期決算で過去最高益を計上したほか、住宅ローン金利の上昇が一段落したため住宅市場の根強い需要を期待した買いに上昇した。一方、ディスカウント小売りのウォルマート(WMT)は在庫積み上がりやコスト上昇で、200人の人員削減策を発表し、下落。代替肉メーカーのビヨンドミート(BYND)もコスト上昇を受けた人員削減計画を発表し、売られた。靴メーカーのクロックス(CROX)は四半期決算の内容は予想を上回ったが、通年の業績見通し引き下げが嫌気され、下落。消費材メーカーのクロロックス(CLX)は四半期決算で、内容が予想を下回り、下落した。

オンライン旅行サービス会社のエクスぺディア(EXPE)は取引終了後、四半期決算を発表。ビジネスを含め強い需要に調整後の1株利益が予想上回り、時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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