新型コロナワクチンの効果 高齢者と喫煙者が特に低下しやすい

2021年8月13日 17:58

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 国立病院機構宇都宮病院の研究チームが、ファイザー・ワクチンを2回接種した病院職員378人(20代〜70代)について接種から3か月後の抗体の量などを調べたところ、全ての世代で時間の経過ともに抗体価は減っていき、60歳以上では若い世代より減るスピードが速く、3カ月後の抗体価の中央値が20代の半分程度となっていたという(テレビ朝日下野新聞)。また喫煙者は非喫煙者や禁煙した人と比較して抗体価が低かった(年齢補正済)。飲酒習慣や生活習慣は統計的に有意な差がなかった。

そもそも、どの程度の抗体価があれば、感染や重症化の予防に有効かは明らかになっていないとのことだが、抗体価の低下はワクチン接種済であっても感染の可能性があるという裏付けになる。「定期的なワクチン接種」体制を検討すべきで、特に高齢者は半年おきに再接種が必要としている。

ちなみにイスラエルでは接種した月が早いほど効果が下がっているとした保健省の調査結果がある(JETRO)。現時点(7月23日記事)での「感染抑止の面での有効性」は、1月接種:16%、2月接種:44%、3月接種:67%、4月接種:75%となっている。但し重症化を防ぐ効果は1月接種者でも86%と高い水準を維持している。とりあえず3回目のワクチン接種の可能性は欧米や日本などで現実的に検討されているようだが(読売新聞NHK朝日新聞)、WHOは9月末まで3回目接種を一時停止するよう呼びかけている(NHK)。

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