内外テックは上値試す、21年3月期増収・大幅増益予想

2021年1月20日 08:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 内外テック<3374>(JQ)は、半導体製造装置用部品の仕入販売、および組立・保守等の受託製造を2本柱としている。半導体市場の拡大を背景に、21年3月期増収・大幅増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は急伸して昨年来高値更新を更新する場面があった。その後はやや乱高下の形となったが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■半導体製造装置用部品の仕入販売と受託製造

 半導体製造装置用部品の仕入販売、および組立・保守等の受託製造を2本柱としている。モノづくりができる「メーカー商社」である。販売先は東京エレクトロン<8035>グループが約7割を占めている。

 中長期的な半導体市場の拡大に備えて、20年9月に新宮城物流センター新棟が完成・営業開始した。また受託製造事業拡大に向けた資金調達(仙台工場の生産拡大、東北地区の新工場など)として、20年12月に第1回新株予約権(個数6000個=60万株)を発行した。自社設計製造事業の拡大も視野に入れている。

■21年3月期増収・大幅増益予想

 21年3月期の連結業績予想(期初時点では未定、7月10日に公表)は、売上高が20年3月期比7.0%増の255億円、営業利益が58.2%増の8億67百万円、経常利益が59.2%増の8億50百万円、純利益が64.7%増の5億50百万円としている。配当予想は19円増配の48円(期末一括)である。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比12.5%増の127億09百万円、営業利益が2.8倍の4億34百万円だった。第2四半期に顧客の在庫調整の影響などで一時的に減速したが、ロジック・メモリー向け投資増加による第1四半期の好調が牽引して大幅増収増益だった。販売事業は11.6%増収で2.0倍増益、受託製造事業は32.8%増収で9.4倍増益だった。

 通期も半導体市場・半導体製造装置市場の拡大を背景に増収・大幅増益予想としている。セグメント別には、販売事業が6.2%増収で46.5%増益、受託製造事業が13.0%増収で84.3%増益の計画としている。第2四半期累計の進捗率は売上高が49.8%、営業利益が50.1%と順調だった。通期ベースでも収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は急伸して昨年来高値更新を更新する場面があった。その後はやや乱高下の形となったが、第1回新株予約権の行使も進展しており、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。1月19日の終値は2885円、時価総額は約85億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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