日本エム・ディ・エムは21年3月期2Q累計減益だが計画超

2020年11月1日 09:17

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  日本エム・ディ・エム<7600>(東1)は、10月30日の取引時間終了後に21年3月期第2四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収減益だが計画超だった。通期予想(10月23日に売上高を下方修正、利益を据え置き)を据え置いたが保守的だろう。通期も利益上振れ余地がありそうだ。株価は戻り高値圏だ。目先的には通期予想据え置きを嫌気する動きが優勢になりそうだが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■21年3月期2Q累計減益だが計画超、通期利益据え置きだが上振れ余地

 21年3月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比11.7%減の77億53百万円、営業利益が34.9%減の8億24百万円、経常利益が34.1%減の8億06百万円、純利益が42.9%減の5億26百万円だった。

 新型コロナウイルス感染症患者優先の影響で整形外科分野の症例数が減少したため減収減益だった。国内は3.5%減収、米国(円換算後)は24.0%減収だった。ただし日本では人工関節および脊椎固定器具分野の症例数減少が想定より少なく、米国でも人工関節分野の手術が早期に再開されて症例数が回復傾向となった。コスト面では営業活動自粛で経費が想定以上に減少したため、売上高、利益とも計画超となった。

 通期の連結業績予想(10月23日に売上高を下方修正、利益を据え置き)は据え置いて、売上高が20年3月期比3.8%減の174億円、営業利益が16.8%減の22億円、経常利益が18.7%減の21億円、純利益が26.1%減の16億円としている。

 新型コロナウイルスの影響で下期の症例数が想定よりより減少する見込みとしている。ただし保守的だろう。通期も利益上振れ余地がありそうだ。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて戻り高値圏だ。目先的には通期予想据え置きを嫌気する動きが優勢になりそうだが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月30日の終値は2199円、時価総額は約582億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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