プロ野球、異例のシーズンでのホームランキング争い 日本人選手が中心か

2020年8月17日 19:21

印刷

 8月も半ばが過ぎ、プロ野球のシーズンは3分の1以上が消化した。例年より試合数の少ない今シーズン、ペナント争いのみならず、個人成績にも注目が集まる。

 特に毎年の様に外国人プレーヤーが名を連ねていた本塁打王争いはここまで、両リーグとも日本人選手が中心となっている。8月16日には日本ハムの中田翔が両リーグ通じて最多となる17号を放つなど、シーズンの折り返しを目前とする中で、各チーム、打線の「顔」とも言うべき主砲がどれだけ数字を伸ばしていけるかが見ものだ(数字は8月16日終了時のもの)。

■中田、山川ら実績抜群の日本人プレーヤーによる争い

 パ・リーグを代表する長距離打者として打点王を2度獲得、日本代表でも4番を打った経験のある中田だが、未だホームランキングは獲得していない。本塁打の他、打点もトップに位置しており、どこまで好調を維持できるか。

 中田を追う上位には2本差で柳田悠岐(ソフトバンク)、浅村栄斗(楽天)、山川穂高(西武)ら、日本人スラッガーが並ぶ。チームが首位争いを繰り広げる中、柳田、浅村には中心打者としての働きも求められる。山川は昨年まで2年連続タイトルホルダーとして、ここから本領発揮か。

 同じく15本のロメロ(楽天)、13本で追うマーティン(ロッテ)の両外国人は何れも8月は最多の6本塁打を記録している。助っ人の本塁打量産は、個人成績と共に、チームを上位に押し上げる原動力としても大きいことがはっきりと表れている。

■岡本がトップを快走も、連続本塁打王のソト、20歳村上にも期待

 岡本和真(巨人)が16本塁打でセ・リーグトップを走る。首位巨人の4番に座り、開幕から首位を走るチームを牽引しているが、ここにきて好不調の差がやや表れている印象だ。鈴木誠也(広島)は12本、打率も.339と何れも2位につけており、昨季の首位打者に続いての打撃タイトル獲得が期待される。

 2年連続で本塁打王を獲得してきたソト(DeNA)は8本と伸び悩んでおり、中盤戦以降での復調を期す。また、開幕当初は苦しんだものの、前評判通りの長打力も発揮し徐々に当たりが出てきたボーア(阪神)に、昨年36本塁打の村上宗隆(ヤクルト)も今季はバッティングの確実性が増してきており、両者ともシーズンが進むにつれ、さらに本塁打数を稼いでくるはずだ。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事