概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は反発、アジア市場がおおむね堅調な値動き

2020年4月1日 09:41

印刷

記事提供元:フィスコ


*09:41JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は反発、アジア市場がおおむね堅調な値動き
【ブラジル】ボベスパ指数 73019.76 -2.17%31日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1619.72ポイント安(-2.17%)の73019.76で取引を終えた。75511.00から72385.1まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤にマイナス圏に転落した。インフレ率の加速懸念が高まっていることが警戒された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う企業活動の一時停止が相次いでいるなか、国内のインフレ率が2倍になる恐れがあると指摘されている。また、景気の大幅落ち込み観測も嫌気された。一方、中国の経済指標の改善や海外市場の上昇が指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2508.81 +3.10%31日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比75.46ポイント高(+3.10%)の2508.81で取引を終了した。2459.19から2526.13まで上昇した。 終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。景気対策の発表が好感された。新型コロナウイルスの対策資金として政府は国内総生産(GDP)の1.2%に相当する資金を確保すると発表した。また、米ロ首脳会談で原油生産の調整が議題に入るとの期待も支援材料。外部環境では、3月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI、政府版)が大幅に改善したことが世界景気の後退懸念をやや緩和させた。

【インド】SENSEX指数 29468.49 +3.62%31日のインドSENSEX指数は反発。前日比1028.17ポイント高(+3.62%)の29468.49、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同316.65ポイント高(+3.82%)の8597.75で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。前日の欧米市場の上昇に加え、この日のアジア市場がおおむね堅調な値動きを示していたことを受け、インド株にも買いが先行。また、各国が相次いで大型景気対策を打ち出していることも改めて好感された。このほか、中国の経済指標が予想以上に改善したことを受け、対中輸出の拡大期待が高まっている。なお、3月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI、政府版)は52.0となり、前月の35.7と市場予想の44.8を大幅に上回った。

【中国本土】上海総合指数 2750.30 +0.11%31日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.08ポイント高(+0.11%)の2750.30ポイントと反発した。

景況感の改善が支え。国家統計局などが朝方公表した3月経済指標では、製造業PMIと非製造業PMIがそろって予想以上に上向き、景況判断の境目となる50をそれぞれ回復した。国内では新型コロナウイルス感染拡大が収束しつつあり、経済活動も正常化に向かっている。早期の景気回復が期待された。もっとも、上値は限定的。欧米では感染拡大に歯止めがかからず、ピークはまだ先との声も多い。マーケットのグローバル化が進むなかで、外部環境の不透明感が重しとなった。指数は一時マイナス圏に沈んでいる。《CS》

関連記事