【特集】2月7日から約1カ月ぶりに再開されるIPOの類似関連銘柄に注目

2020年1月27日 11:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■本筋のカタリスト(変動誘発材料)は?

 2月相場はどうか?一つのカタリスト(変動誘発材料)としては、世界的なパンデミック(感染爆発)懸念のある新型肺炎の感染拡大が、いつピークアウトするかがポイントとなる。しかし、本筋のカタリストは、今週から本格スタートするハイテク株や景気敏感株などの主力株の3月期決算会社の第3四半期(3Q)の業績動向だろう。

 3Q決算が、業績回復を示唆したり、業績の上方修正につながるなど市場コンセンサスを上回れば、主力株が息を吹き返し相場をリードすることになる。ただ、この先陣を切った日本電産<6594>(東1)が、業績を再下方修正して株価が急落してしまった。このことは、仮に主力株相場があるとしても、業績好調組を買い、不調組を売る選別物色にとどまることを示唆しているとすれば、それこそまた平幕銘柄に活躍場面が巡ってくることも想定される。

 ではその場合、どのような平幕銘柄が大番狂わせを演じるか?大相撲の初場所と同様にどのようか平幕銘柄にもチャンスはあるはずで、全方位の銘柄ウオッチが欠かせない。そのなかで当特集では、2月7日から約1カ月ぶりに再開される新規株式公開(IPO)の類似関連株をマークすることとした。

■IPO関連では2月上場のジモティー・AHCグループの同業他社から

 2月7日に再開されるIPOは、現在のところ3銘柄である。ジモティー<7082>(東マ)、コーユーレンティア<7081>(JQS)、AHCグループ<7083>(東マ)である。従来、IPO株が人気化する場合は、既上場の類似会社は、このIPO株に乗り換えるために売られるのがセオリーとなっていたが、このところこうした動きは目立たなくなっている。ということは、IPO株の類似会社や関連銘柄が買い進まれる可能性もあるということになり、ジモティーとAHCグループの2銘柄の類似銘柄に照準を絞りたい。

 ジモティーは、地域の情報を発信するクラシファイドサイト「ジモティー」を運営しており、まず関連株として浮上するのは大株主に名を連ね保有株式も売却するオプトホールディング<2389>(東1)、NTTドコモ<9437>(東1)、ジャパンベストレスキューシステム<2453>(東1)である。次いで同業態のネット広告関連のインタースペース<2122>(東マ)、フルスピード<2159>(東2)、アドウェイズ<2489>(東マ)、バリューコマース<2491>(東1)、セプテーニ・ホールディングス<4293>(JQS)、サイバーエージェント<4751>(東1)、さらに地方自治体の行政情報誌発行のサイネックス<2376>(東1)、地域密着型の情報誌・紙発行の中広<2139>(東1)、地域新聞社<2164>(JQG)、タウンニュース社<2481>(JQS)、ぱど<4833>(JQG)まで光が当たる展開も想定させる。

 障害者福祉事業を主力とするAHCグループ関連では、同業他社のエスプール<2471>(東1)、LITALICO<6187>(東1)、ウェルビー<6556>(東マ)、AHCグループの役員がワタミ<7522>(東1)出身者が多いことからワタミを含めて4銘柄の株価を刺激しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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