米酪農乳業界、高校のコーヒーバー設置補助金で牛乳消費増狙う

2019年7月5日 20:48

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記事提供元:スラド

 headless曰く、

 牛乳の消費が大幅に減少する中、米国各地の酪農乳業界では少量のコーヒーを牛乳に加えた「ラテ」飲料の人気に注目し、高校のコーヒーバー設置に補助金を出すなどして牛乳消費増を狙っているそうだ(APArs Technica)。

 ノースダコタのある高校は5,000ドルの補助金を受けてエスプレッソマシンを導入し、ラテに使用する分だけで年2,000リットル以上の牛乳を購入しているという。フロリダの酪農乳業界団体はコーヒーバー設置に必要な備品を提供する「Moo-Lah For Schools」プログラムを実施している。プログラムでは利点としてカフェテリアの売り上げ増加や、コーヒー飲料と組み合わせて食事を購入する生徒の増加、普段は学校の食事で牛乳を選ばない生徒が牛乳を消費するようになるという点を挙げている。学校のカフェテリアで提供する食事には栄養価基準があり、脂質制限のために提供される脱脂乳は水っぽい味が嫌われているが、コーヒーや各種シロップを加えれば飲みやすくなる。

 一方、米小児科学会では学校でカフェイン入り飲料を提供することに反対しているが、ラテは基本的に牛乳であり、コーヒーが少し入っているだけだなどとする業界団体からの反論も出ている。なお、米酪農乳業界は乳代用食品に「milk」という単語の使用禁止を求めているが、40セント追加で牛乳の代わりにアーモンドミルクを使うといったカスタマイズを提供する学校も出てきているとのことだ。

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