アクアライン Research Memo(4):全スタッフ正社員化や車両の店舗・倉庫化など独自ビジネスモデルで差別化(2

2019年5月24日 15:44

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記事提供元:フィスコ


*15:44JST アクアライン Research Memo(4):全スタッフ正社員化や車両の店舗・倉庫化など独自ビジネスモデルで差別化(2
■事業概要

3. ミネラルウォーター事業
アクアライン<6173>は2008年にウォーターディスペンサーの取扱いを開始し、ミネラルウォーター販売事業を開始した。2009年にはペットボトル入りのミネラルウォーターの販売を開始。事業は軌道に乗り、現在は全社売上高の10%を超えるまでに成長した。主な成長の要因としては、学校、ホテル、企業などのBtoB販売において、新規顧客を順調に獲得していることが挙げられる。特に同社が強いのはBtoB市場におけるPB(プライベートブランド)商品の企画提案である。大学がオープンキャンパスなどで配布するブランド入りペットボトルに関しては国内シェアNo.1である。また、ホテルのPB商品(ウェルカムドリンクとして主に消費される)でも攻勢をかけており、新規顧客の獲得が続いている。自社ブランド「aqua aqua」は、2018年モンドセレクション最高金賞受賞。「安心して飲める良質の水」を提供するため、厳しい基準に合致した採水地契約工場を今後も増やす計画だ。注文のリピート率が高くストック型の事業特性のため、今後も安定成長が見込まれる。ただし、2019年2月期は、物流コストの高騰、事業拡大による採用費・人件費の増加により販管費が増加し、営業利益は伸び悩んだ。

4. ヘルスケア事業
同社は2016年12月に、パーソナルジムを運営する(株)アーム(本社:東京都渋谷区)の全発行株式を取得して子会社化し、フィットネス業界に参入した。アームは、筋力強化やダイエットなどを求める20代~シニア層を対象に、顧客一人ひとりのニーズに合ったサービスを提供する隠れ家的パーソナルトレーニングスタジオ「スタジオアーム」を運営する。2018年4月には、この会社のノウハウを土台としつつ、同社の集客力やマーケティング力を加えて企画を練り直し、新業態「スタジオフィット」をオープン。ターゲットをビジネスパーソンに絞り、トレーニングのみならずヨガやピラティスも選べるようにした。水まわり修理業界同様に、インストラクターを“サービス業”として位置付け、営業・マーケティングの支援を行うことで、安定して働ける環境を整備する。「スタジオアーム」は会員数が146名(2019年2月末)と安定稼働しているが、「スタジオフィット」は会員数が38名(同)とまだ少なく、黒字化を目指して会員増に取り組んでいる最中である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)《SF》

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