概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続伸、外部環境の改善や原油高を好感

2018年5月8日 11:41

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記事提供元:フィスコ


*11:41JST 概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続伸、外部環境の改善や原油高を好感
【ブラジル】ボベスパ指数 82714.42 -0.49%
7日のボベスパ指数は5営業日続落し、前週末比0.49%安の82714.42で取引を終えた。指数構成銘柄でが15が上昇、52は下落。今年10月に予定されている大統領選挙を控え、株式市場は政党間の連携の動きに関する報道を注目されているようだ。

現地報道によると、テメル大統領とアルクミン前サンパウロ州知事が会談する可能性があるようだ。アルクミン氏は大統領選に出馬する可能性が高いとみられている。なお、ブラジル中央銀行が7日公表したエコノミスト調査で、2018年の国内総生産(GDP)成長率見通しが前回の2.75%から2.70%に下方修正されたことはマイナス材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2297.12 +0.33%
7日のロシア株式市場でMOEXロシア指数は続伸。前日比7.65ポイント高(+0.33%)の2297.12で取引終了。一時2313.73まで上昇した。

ルーブル安が一服していること、国内政治の安定、外部環境の改善などが支援材料となった。原油高も支援材料となっており、株価指数の上昇に寄与した。

【インド】SENSEX指数 35208.14 +0.84%
7日のインドSENSEX指数は反発。前日比292.76ポイント高(+0.84%)の35208.14、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同97.25ポイント高(+0.92%)の10715.50で取引を終えた。

中国本土市場の株高を意識して買いが優勢となった。通貨ルピーの先安感が強まっていることは懸念材料だが、この日は外部環境の改善を期待した買いが入った。米中通商協議で多少の進展がみられたことも好感されたようだ。SENSEX指数の構成銘柄では23が上昇、下落は8。マヒンドラ・マヒンドラ(MM)、アクシス銀行(AXSB)などがしっかりとなった。

【中国本土】上海総合指数 3136.64 +1.48%
7日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比45.61ポイント高(+1.48%)の3136.64ポイントと反発した。

米中通商協議の通過で警戒感がやや後退する流れ。3-4日にかけて北京で開催された初の米中通商協議では、両国の主張に隔たりがあり平行線のまま終了したが、対話を継続することで合意した。中国の国営メディアは通商協議に関し、総じて肯定的な評価を報じている。指数は小じっかりで寄り付き、上げ幅を徐々に広げた。《NH》

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