全米ライフル協会の年次総会開催中は銃の事故減少 銃犯罪発生率は変わらず

2018年3月6日 16:52

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記事提供元:スラド

headless曰く、 米国における銃の事故が全米ライフル協会(NRA)の年次総会開催期間中に減少するという研究結果が発表された(NEJMArs TechnicaCNN)。

 研究では2007年~2015年のNRA年次総会開催期間および、対照期間として年次総会の3週間前と3週間後の同じ日数について、救急科を受診または入院した銃による負傷者を民間保険データベースから抽出して集計している。その結果、対照期間と比較して年次総会開催期間では銃による負傷者が20%少なく、年次総会が開催された州では63%少なくなっていたという。銃による負傷者の減少幅が大きかったのは男性で、銃の所有率が高い南部や西部でも減少幅が大きい傾向がみられたとのこと。一方、銃を使用した犯罪の発生率については、総会開催期間と対照期間で違いはなかったそうだ。

 NRA年次総会には銃の所有者や射撃場など銃を使用する場所の所有者を含むメンバーおよそ8万人が参加するため、期間中は銃の使用が減少すると考えられる。NRAは銃による不慮の事故は主に経験の浅い使用者によるものだとして、銃の安全には経験や訓練が必要だと主張している。今回の研究は相関関係を示しただけで因果関係が判明したわけではないが、研究者は銃の安全に関する懸念が熟練者にも適用できる可能性を示唆すると述べている。

 この研究結果について、NRAでは全米で1億人の銃所有者がいる中で、年次総会参加者はその0.1%にも満たないとし、20%の負傷者減少を年次総会の開催と結びつけるのは馬鹿げているなどと反論しているという。一方、研究者はNRAの反論に対し、年次総会に参加しない銃使用者と比べ、(熱心な)年次総会参加者が銃をよく使用する可能性を指摘したとのことだ。

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