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栃ノ心初Vに王手!鶴竜はまさかの3連敗
■栃ノ心の快進撃
以前からパワーに定評があった栃ノ心の快進撃が止まらない。これまで関脇になったことがあるものの、力を存分に発揮できず勝ちきれないことが多かった。しかし今場所は盤石の相撲を繰り広げている。7日目にあった横綱鶴竜との全勝対決こそ敗れはしたものの、強い当たりを見せ今場所の好調ぶりをアピールした。
栃ノ心は1日目から6日目まで6連勝、7日目の負けを挟んで8日目から13日目まで再び6連勝をマークした。残り2日間を残し単独トップに躍り出たどころか、2敗力士もいないという優勝まっしぐらという状況にある。
さらに3敗力士は横綱鶴竜と大関高安しかおらず、この2人の対戦は14日目に行われるためどちらかが脱落することが決定する。最悪でも優勝決定戦に回ることが決定しているため3番で1勝すれば優勝、さらには上位陣の対戦は終わっており、好条件はそろいきっている。
■前頭3枚目というポジション
栃ノ心の力量からしてみれば前頭3枚目というのは物足りない番付だが、この前頭3枚目というのは一番厳しい位置である。というのも上位力士、もしくは調子のいい力士としか当たらない番付だからだ。
普通相撲は同レベルの力士との取り組みがなされる。しかし横綱を例にすると一番強い相手で同格の横綱、あとは自分より格下の相手と戦うことになる。つまり横綱の対戦相手は横綱、大関、関脇、小結、前頭筆頭、前頭2枚目、前頭3枚目あたりになってくる。
逆をいうと前頭3枚目あたりは下位力士と対戦する機会がほとんどない。今場所、横綱白鵬、稀勢の里、小結阿武咲が休場したため恵まれているといえば恵まれているが、それでもこの番付でここまで勝てるのは栃ノ心の力量をほめるべきだろう。
■意地を見せることができるか
一方、今場所一人横綱として土俵を守っている鶴竜は10日目まで存在感と強さをまざまざと見せつけていた。これまで続けて休場していたとは思えない勝負強さでこのまま優勝するのではないかと思った相撲ファンも少なくないだろう。
ところが11日目に玉鷲に敗れると12日目には遠藤、13日目には中日から5連敗していた御嶽海に敗れまさかの3連敗を喫した。
14日目に大関高安に勝利すれば盛り返すことができるかもしれないが、先に行われる栃ノ心の結果次第では、「時すでに遅し」という状況になる。
高安にも同じことが言える。大関に昇進してからというもの、目を見張るような活躍ができていない。こちらも栃ノ心の結果次第ということにはなるが何とか千秋楽まで優勝争いを演じたいところだろう。
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