日本の魅力発信基地に、森トラストが赤坂2丁目プロジェクトの整備方針公表

2017年12月16日 19:14

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赤坂2丁目プロジェクトのイメージ(森トラスト発表資料より)

赤坂2丁目プロジェクトのイメージ(森トラスト発表資料より)[写真拡大]

 森トラストは13日、東京都港区赤坂の赤坂ツインタワー跡地などで計画している「赤坂2丁目プロジェクト(仮称)」の整備方針を公表した。虎ノ門・赤坂エリアに訪日外国人が多く訪れていることから、国際級ホテルや商業施設、日本文化の展示施設が入る超高層ビルを整備し、日本の魅力発信基地とする。

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 赤坂2丁目プロジェクトの整備予定地は、赤坂ツインタワー跡地を中心とする約1万5,700平方メートル。鉄骨一部鉄筋コンクリート地下3階、地上43階建て延べ約22万平方メートルの超高層ビルを建てる。ビルの高さは約210メートルになる見込み。2019年度の着工、2024年度の完成を目指している。

 入居するのは、ホテル、商業施設、文化展示施設のほか、オフィス、事務所など。現場は虎ノ門・赤坂エリアで最も交通の利便性が高い東京メトロ銀座、南北両線の「溜池山王駅」に近接していることから、新たな文化発信拠点にふさわしい施設とする。

 ホテルは訪日外国人のニーズを満たす国際級の一流を誘致する方針。赤坂周辺の地域資源である「江戸型山車」の修復展示をするほか、日本の歴史や文化に関心を持つ外国人向けにジャパンブランドの発信拠点も整備する。周辺には大名屋敷や赤坂氷川神社など江戸の面影を伝える名所が多く、赤坂2丁目プロジェクトをエリア観光の拠点と位置づけている。

 さらに、地形を生かした約5,000平方メートルの大規模緑地を設け、都民や観光客の憩いの場にするとともに、電線類を地中に埋設して楽しく散策できる歩行者ネットワークも設ける。

 森トラストは近隣の港区虎ノ門でホテル、オフィス、商業施設などが入居する地上38階の高層ビル「東京ワールドゲート」を2016年に着工している。完成は2020年の予定。赤坂2丁目プロジェクトとの相乗効果で虎ノ門・赤坂エリアを盛り上げたい考え。

 赤坂2丁目プロジェクトは東京圏国家戦略特区の特定事業となる見込みで、東京都と港区の都市計画審議会での審議、国家戦略特区での区域計画の作成を経て、内閣総理大臣から認定を受ける手続きが今後、進められる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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