デンソーウェーブら、洗濯や料理の補助をする双腕型ロボットを開発

2017年11月27日 16:39

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双腕型マルチモーダルAIロボット(写真:デンソーウェーブの発表資料より)

双腕型マルチモーダルAIロボット(写真:デンソーウェーブの発表資料より)[写真拡大]

 デンソーウェーブ、ベッコフオートメーション、エクサウィザーズは24日、多指ハンドを装着した双腕型ロボットアームをリアルタイム制御し、不定形物を扱う複数の作業を同一のロボットアームで実現する近未来型の「マルチモーダルAIロボット」を開発したと発表した。

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 近未来型のロボットとは、ユーザーによるプログラムを必要とせずに、人工知能(AI)の深層学習(ディープラーニング)と仮想現実(VR)技術を用いることで、人が人に作業を教えるように、ロボットに作業を学習させることだという。

 「マルチモーダルAIロボット」は、東京ビッグサイトで開催される「2017国際ロボット展(11/29~12/2)」にて展示される。発表資料からは、具体的な動きや構成を読み解くことはできないが、詳細はロボット開発者を交えたこの展示で明らかになるようだ。

●「マルチモーダルAIロボット」の特長

 イクシー社製の多指ハンドを除けば、このロボットは特別な専用ハードウェアの開発を伴わずに、汎用的な技術要素の組合せのみで構成される。そして、ロボット自身が自律的に学習していくという仕組みだ。

 そのため、このロボットは一切のプログラミングを必要としない。AIで学習する能力を備え、その学習方法は全天空カメラを利用したVRでのティーチングで、ロボットアームの軌道やハンドから得られるセンサー情報をロボットが学習する。

 この視覚と触覚を学習した動きで、洗濯したタオルを畳んだり、料理でのサラダを盛りつけたりすることができるという。展示で披露する内容だ。

 なお、触覚に相当する神経系処理はCPUでリアルタイム処理し、視覚に相当する認知系処理はGPUで並列処理するシステムだという。このコンセプトを「インテリジェントコントローラ」としてロボットに限らず様々な生産財の知能化に応用していくという。

●ロボット(デンソーウェーブら、「マルチモーダルAIロボット」)のテクノロジー

 汎用的な技術要素でロボットを構成しているということに驚く。ロボットの汎用的な技術であるORiN、TwinCAT、EtherCAT、ディープラーニングを組み合わせたシステム構成だという。

 加えて、プログラミングの必要もない。VR技術とロボット操作を連携させ、全天球カメラを利用した視覚と触覚に訴えるVRティーチングシステムによって、双腕型ロボットアームの軌道を直感的に教える。また、ハンドから得られるセンサー情報をロボットは学習するという。(記事:小池豊・記事一覧を見る

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