22日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高と3日続伸、銀行セクターに買い

2017年11月22日 17:02

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記事提供元:フィスコ


*17:02JST 22日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高と3日続伸、銀行セクターに買い
22日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比19.97ポイント(0.59%)高の3430.46ポイントと3日続伸している。上海A株指数も上昇し、20.94ポイント(0.59%)高の3592.92ポイントで取引を終えた。

前日までの好地合いを継いで買われる流れ。過度な景気減速に対する過度な不安が後退した。国家発展改革委員会の幹部はこのほど、中国景気の先行きに強気な見通しを明らかにしている。

時価総額上位の銀行株が相場をけん引。中国農業銀行(601288/SH)が3.8%高、中国工商銀行(601398/SH)が1.8%高で引けた。そのほか、石油や石炭などの大型株にも買いが入り、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.8%高と5日続伸。2年5カ月ぶりの高値を更新した。

空運株もしっかり。中国南方航空(600029/SH)が6.6%上昇した。空運各社の月次統計では、旅客数などの伸びが安定的に推移している。現地ブローカーからは、航空業界は6年間にわたる低迷期から脱出したとの声がきかれた。このほか、ゼネコンや建機のインフラ関連株、不動産株、自動車株なども値上がりしている。

一方、投機的取引の監視を警戒。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は3.9%安と4日続落した。政府系メディアは16日、同社株の急激な上昇に対し、理性的な行動を促すコメントを発表している。そのほか、前日に上げの目立った保険株や証券株もさえない。全体相場は一時マイナス圏に沈んでいる。

外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.15ポイント(0.34%)高の344.22ポイント、深センB株指数が1.89ポイント(0.16%)安の1191.71ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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