日経平均23000円意識、好業績銘柄への資金流入が継続/東京株オープニングコメント

2017年11月9日 08:28

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記事提供元:フィスコ


*08:28JST 日経平均23000円意識、好業績銘柄への資金流入が継続
 9日の日本株市場は、こう着ながらも先高観の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場は、税制改革の実施が19年度にずれ込むとの報道を受け売りが先行したが、トランプ大統領の訪中で大規模な商談成立が期待されるなか、引けにかけて上昇に転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の22945円だった。円相場は1ドル113円80銭辺りと前日から横ばい推移となっている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からこう着感の強い相場展開が意識されるが、昨日も日経平均はマイナス圏で推移する中で、ソニー<6758>、東エレク<8035>が堅調に推移するなど、好業績の主力銘柄への資金流入が継続している。本日も主力銘柄への海外勢によるインデックス買いが意識されるほか、決算を手掛かりとした物色が強まろう。日経平均は高値圏でのこう着のなか、節目の23000円乗せが意識される。

 その他、足元で売り買いが交錯しているソフトバンクG<9984>だが、ADRでも小安く推移している。指数インパクトの大きい銘柄であり、日経平均の重しになる可能性がありそうだ。ただし、米国ではエヌビディアの決算が予定されている。決算への思惑からショートカバーなども入りやすいだろう。その他、トヨタ<7203>、ファナック<6954>、任天堂<7974>、デンソー<6902>、ファーストリテ<9983>、コマツ<6301>、オリンパス<7733>が底堅い展開か。(村瀬智一)《AK》

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