博報堂が未来の兆しを可視化

2017年2月26日 21:10

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記事提供元:エコノミックニュース

 博報堂のイノベーション創発の専門組織「博報堂イノベーションデザイン」は、企業・組織の新規事業創造をサポートする独自のプログラム「Future Scenario Mapping(フューチャー・シナリオ・マッピング)」の提供を開始した。

 企業や組織がいままでの延長線上ではない新たなイノベーションを起こすためには、社会全体を俯瞰した上で未来環境を徹底的に把握し、見通しを立てることが重要です。そのためには、想定できる未来に加え不確実で非連続な未来についても同時に検討し、複数の視点で未来や生活者の情報を幅広く収集・洞察する必要がある。

 「Future Scenario Mapping」は、これらの課題を鑑み開発した独自のイノベーション誘発プログラム。未来に関わる事象や兆しなどを幅広く情報収集・分析し、それらに意味付けをして未来を洞察。企業・組織で共有し、イノベーション活性化につながるアウトプット(=Future Scenario Map)を制作する。

 同プログラムで制作する「Future Scenario Map」は、数十年先の幅広く多様な未来を、一覧で閲覧できるツール。ウェブやアプリなどのデジタルプロダクツやブックなど、プロジェクトに合わせて最適なアウトプット手法を提案、イノベーション誘発に寄与するという。組織内で未来への対話が活性化され、未来への備えを共有し、その組織ならではの未来ビジョンをドライブすることを目指す。

 なお、プログラム提供に合わせて、博報堂イノベーションデザインオリジナルのFuture Scenario Mapを公開する。博報堂が提携するデジタルプロダクト開発スタジオ、リアクタージャパンとの業務連携プログラムである「INNOVATION GENERATOR」を活用し、制作した。約30個のシナリオから成り立ち、それぞれのシナリオのベースになる情報ソースやシナリオ同士の相関性などをみることができる。(http://innovation-design.jp/fsm/)

 プログラムは、事業・商品開発、研究テーマ開発、オフィススペースイノベーションに取り組む企業・組織への提供を想定しているという。各課題に応じてカスタマイズし、提供していく。 (編集担当:慶尾六郎)

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