大日本印刷、視認性と省エネ性を高めた屋外用デジタルサイネージの新製品

2016年7月5日 13:31

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トヨタ自動車のショールーム「MEGA WEB」の案内用として導入された大日本印刷の55型デジタルサイネージ。(写真:大日本印刷の発表資料より)

トヨタ自動車のショールーム「MEGA WEB」の案内用として導入された大日本印刷の55型デジタルサイネージ。(写真:大日本印刷の発表資料より)[写真拡大]

 大日本印刷(DNP)は5日、旭硝子(AGC旭硝子)と共同で、画面の視認性が高く、消費電力を従来の約5分の1に抑えた屋外設置用デジタルサイネ―ジ(電子看板)を開発したと発表した。7月から大日本印刷と旭硝子の両社で拡販し、2016年度で10億円の売上を目指すという。

 同社によると、今回のデジタルサイネージは、保護ガラスと液晶ディスプレーを特殊な接着樹脂で貼り合わせた旭硝子の製品を採用することで視認性を向上させた。外光の反射や映り込みを抑え、屋外でも浮かび上がるようなクリアな画質での表示を実現したという。また、筐体内部の空気の流れを最適化する空冷式冷却システムで、消費電力量を従来の約5分の1に削減した。

 今後、同製品のほかに、デジタルサイネージへのコンテンツ配信管理システムからコンテンツ制作まで、デジタルサイネージの運用に必要なサービスをトータルに提供する計画。タッチパネルを搭載した屋外設置用デジタルサイネ―ジの開発も進めていくという。

 デジタルサイネ―ジは、増加している訪日外国人向けに多言語で情報提供するインバウンドツールとしての利用など、需要の拡大が見込まれている。一方、屋外では外光の反射や周りの景色の映り込みなどで画面が見えにくくなることや、直射日光や外気温の影響で機器内部が高温になるのを防ぐ冷却装置の高い電力消費などが課題となっている。

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