三洋貿易は小型高効率バイオマス発電システムで洸陽電機と業務提携

2016年6月14日 16:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

三洋貿易<3176>(東1)は14日、洸陽電機(兵庫県神戸市)と9日にドイツのブルクハルト社製木質バイオマスコージェネレーション(熱電併給)システムの販売拡大や導入促進で業務提携したと発表した。

三洋貿易<3176>(東1)は14日、洸陽電機(兵庫県神戸市)と9日にドイツのブルクハルト社製木質バイオマスコージェネレーション(熱電併給)システムの販売拡大や導入促進で業務提携したと発表した。[写真拡大]

■複数台を連結することで50kW~2000kWまでの発電量に対応

 三洋貿易<3176>(東1)は14日、洸陽電機(兵庫県神戸市)と9日にドイツのブルクハルト社製木質バイオマスコージェネレーション(熱電併給)システムの販売拡大や導入促進で業務提携したと発表した。

 同社は、同システムの日本総代理店として販売・メンテナンス体制の整備を進め、洸陽電機は、エンジニアリングやメンテナンスのほか、熱電併給を活用したエネルギー事業組成を支援する。提携により電気だけでなく熱利用も含めたエンジニアリングを行い、高効率仕様のバイオマス熱電併給事業を推進する。

 同システムは、加工した木質ペレットを燃料として発電をおこない、発電時に発生する排熱をペレット製造用や温浴施設、温室などの熱源として利用するシステムである。発電のみの効率は30%、熱利用も組み合わせることで総合効率が75%になる。ボイラーなどと比べて木材使用量が約3割削減できるため、より少ない木材量で資源のエネルギーを有効活用することができる。

 同システムは、複数台を連結することで50kW~2000kWまでの発電量に対応でき、地域の資源量や熱需要に応じられる。展開方法は、1MW~2MWクラスのコアサイトを建設し、そこで余剰ペレットを生産する。地域の燃焼系ボイラーやストーブを面的にペレット仕様のものに更新していくことで、エネルギーの域外流出を防ぎ、地域経済圏を確立することが可能で、また発電所やペレット工場での継続した雇用も期待できる。

 両社は、今後、同システムを地産池消の事業モデルとして全国の市町村や木材集積地などに展開し、5年間で計5万kW以上の開発を推進していく。なお、次期17年9月期は両社共同事業での合計売上高を50億円と見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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