阪大など、人間に酷似した美人顔アンドロイド「ERICA」を開発

2015年9月4日 14:08

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大阪大学の石黒浩教授、京都大学の河原達也教授らが開発した、人間に酷似したロボットのアンドロイド「ERICA(エリカ)」。(c) ERATO石黒共生ヒューマンロボットインタラクションプロジェクト

大阪大学の石黒浩教授、京都大学の河原達也教授らが開発した、人間に酷似したロボットのアンドロイド「ERICA(エリカ)」。(c) ERATO石黒共生ヒューマンロボットインタラクションプロジェクト[写真拡大]

  • 大阪大学の石黒浩教授、京都大学の河原達也教授らが開発した、人間に酷似したロボットのアンドロイド「ERICA(エリカ)」。(c) ERATO石黒共生ヒューマンロボットインタラクションプロジェクト
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 大阪大学の石黒浩教授、京都大学の河原達也教授らは、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)と協力して、人間に酷似したロボットのアンドロイド「ERICA(エリカ)」を開発した。

 人型ロボットが人間との対話を行う際には、音声認識や発話などの言語的要素、視線の動きやしぐさや顔の表情などの非言語的要素の両面で、違和感がない応答が求められる。これまで、特定の技術を改善して自然な対話を追求する研究は進められてきましたが、すべての要素技術を不調和を起こすことなく統合し、自然な対話を実現する技術は研究されてこなかった。

 研究グループは、自律対話型アンドロイドの実現に向けた統合的な技術開発の研究プラットフォームとして、アンドロイド「ERICA(エリカ)」を開発した。

 新しい試みとして、「ERICA」では姿形をCG合成し、人間としての存在感とロボット特有の親しみやすさを併せ持つ魅力的な容姿を目指した。

 また、機能面については、大阪大学とATRで開発されたアンドロイド制御システム、音声に基づく動作生成システム、マイクロフォンアレイ技術、京都大学で開発された音声認識システム、対話生成システムが実装されており、ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる最新の技術も導入されている。

 研究グループは今後、この「ERICA」を研究プラットフォームとして用い、見た目と振る舞いを統合的に進化させることで、日常生活で活躍する自律対話型アンドロイドの実現を目指すという。

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