JFEエンジニアリング、福島県の汚泥乾燥施設の運転管理を開始

2015年5月11日 13:35

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脱水汚泥乾燥処理プラント(JFEエンジニアリングの発表資料より)

脱水汚泥乾燥処理プラント(JFEエンジニアリングの発表資料より)[写真拡大]

 JFEエンジニアリングは11日、「県北浄化センター汚泥乾燥施設建設工事」を完工し、運転管理業務を4月から開始したと発表した。同社では、昨年3月に日本下水道事業団より工事を受注し、運転管理業務は福島県からの受託していた。

 同社は、放射性物質が検出されたため福島県県北浄化センター内に長期保管されている放射性濃度8,000ベクレル/kg以下の脱水後の下水汚泥約2万5,000tを乾燥処理し、約7,000tにまで減容化し、容器に封入して次の処理を行う飯館村の施設に搬出できる状態にした。

 この業務で、搬出される下水汚泥の安全性を確保するため、運転期間中一貫して汚泥の放射性物質の挙動調査を行い、放射線管理に万全を期すという。また、空間線量率、空気中放射能濃度、作業員被曝量も測定し、施設と周辺の環境について厳密な管理を行う。

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