22日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、景気てこ入れ策への期待も

2014年12月22日 18:13

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記事提供元:フィスコ


*18:13JST 22日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、景気てこ入れ策への期待も

22日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比291.94ポイント高(+1.26%)の23408.57ポイントと3営業日、本土企業株で構成されるH株指数が343.83ポイント高(+3.02%)の11744.02ポイントと4営業日ずつ続伸した。売買代金は1009億8000万香港ドル(19日は957億700万香港ドル)。

先週末までの好地合いを引き継いだ。直近で公表された中国経済指標が総じて弱含むなか、当局が追加の金融緩和や景気テコ入れ策を打ち出すとの期待が根強く残っている。また、下落基調にあった原油相場に底打ちの兆しがみられたことも投資家心理を改善させた。

業種別では、H株銀行・保険セクターの上昇が目立つ。招商銀行(3968/HK)が7.7%高、中国民生銀行(1988/HK)が5.8%高、中国工商銀行(1398/HK)が3.4%高、中国人民財産保険(2328/HK)が4.8%高と買い進まれた。

石炭や石油のエネルギー株も高い。中国神華能源(1088/HK)が5.4%、中国中煤能源(1898/HK)が4.6%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.9%、中国石油天然気(857/HK)が4.1%ずつ値を上げた。

発電株もしっかり。華電国際電力(1071/HK)と中国電力国際発展(2380/HK)がそろって4.6%高、華能国際電力(902/HK)が4.0%高、大唐国際発電(991/HK)が3.9%高で引けた。新たな「電力改革法案」が国務院によって近く承認される見通しと報じられるなか、利ザヤが改善するとの思惑が先行している。《KO》

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