15年型シボレー「ソニック」登場、ダウンサイジングやエコに興味なし!?

2014年12月20日 19:41

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記事提供元:エコノミックニュース

 初めて現行型シボレー「ソニック」に乗ったのは2012年のことだった。その前の「オプトラ」や「MW」はスズキ<7269>や大宇が作ったいかにもなアジアンカーテイストがあり“アメ車らしさ”を感じなかった。しかしソニックからはアメ車らしさを感じた。ホンダ<7267>「フィット」やトヨタ<7203>「ヴィッツ」と比べると若干大きい(全長4000mmを超え、幅は1700㎜を超える)とか、内装色や素材感、ボタン配置やメーターパネル等が他のシボレー車と同じというかアメリカンを感じた。

 乗ってみると、1.6リッターのガソリンエンジンと6AT(トルコン式)はとても“普通”だった。当時はまだアメ車は4ATばかりで、たしかソニックはコンパクトアメ車初の6ATだったと思う。もう欧州車の多くはダウンサイジングターボと多段のデュアルクラッチに移行していたが、それはそれ、やっとコンパクトカーに多段ATを採用してきたことが嬉しかったし次回マイナーチェンジする頃には小排気量ターボとデュアルクラッチになるだろうと考えていた。

 しかし今回の15年型ソニックには1.4リッターターボも、8ATも、アイドリングストップも装備されていなかった。ライバルのフォード「フィエスタ」やクライスラー「イプシロン」が1.0リッタークラスのターボエンジンとデュアルクラッチやロボタイズMTを採用し日本のみならず世界で売ろうとしているのに。

 シボレーはやる気がないんだろうか?そんなことはないはずだ。日本のシボレーは「コルベット」「カマロ」「キャプティバ」そしてソニックの4台のラインナップで回している。選ばれた4台だ。きっと何か良さが隠されているはずだ。

 プレスリリースによると「新たに、ヴィヴィッドでスタイリッシュな外装色が2色加わり、さらに、スポーツラインでは、18種のカラーバリエーションから選ぶことができます。」とあった。LXというグレードには「シートヒーター付フロントレザーシート」が設定されているそうだ。

 最近流行りのダウンサイジングターボは過給が始まるまではトルク感がとても弱く、夏場の渋滞や乗る場所によってははっきりとパワー不足を感じることもある。ソニックはNAエンジンなのでどんなときでもリニアなフィーリングとトルク感を提供してくれる。筆者のようなNA派はこれはこれで良いと思うが、多くの消費者にとってはまずJC08モード燃費が10.9km/Lというところでスルーされそうでかわいそうだ。何か対処してほしい。価格は203万円から235万円。(編集担当:久保田雄城)

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