アップルは過去を振り返らない

2014年10月21日 14:06

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 先日OS Xの新バージョン(OS X Yosemite、10.10)がリリースされた。Yosemiteでは欧文のシステムフォントとして新たにHelveticaが採用されている。HelveticaはiOSで標準のフォントとしてすでに採用されていたが、これに対し違和感を持つ人も少なくないようだ。

 Helveticaは従来のLucidaと比べ、表示により多くのスクリーン・スペースを必要とし、読みやすさを妨げ、GUIを曖昧にしたように見えるという。Appleはなぜこうした大幅な仕様変更をするのだろうか(Eric KarjaluotoSlashdot)。

 MicrosoftとWindowsなどの他のOSは下位互換性を重視している。古いパーツの寄せ集めで作ったPCに最新バージョンのOSを入れても稼動することは驚くべき偉業と言ってもよいだろう(You've Been HaackedSlashdot過去記事)。しかし、Appleは相互運用性やレガシーサポートを重視しない。彼らは新しい製品を出す度にハードウェアオプションを制限し、古いハードウェアを積極的に安楽死させる。Macはフロッピードライブだけでなく、CD / DVDといったディスクも標準装備ではなくなっている。にも関わらず、こうした多くの変更についてユーザーがリコールすることはまずない。

 フロッピーディスクは小さすぎた。クラウドは物理的なメディア(CDとDVD)を不必要にした。タッチスクリーンは、効率的な入力手段を提示し、かさばるキーボードを不必要にした。Helveticaへの変更はどうか。一時的なトレードオフは生じるが、高解像度ディスプレイ時代には最適なフォントになっているだろう。

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