北大、UNIFORM-1衛星のカメラで御嶽山噴火を観測

2014年10月7日 12:58

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UNIFORM-1 衛星搭載の熱赤外カメラによる御嶽山の画像。9/28 12:02(JST)頃撮影。左列:可視カメラ(分解能約100m)右列:熱赤外カメラ(分解能約200m)。上方向が北。熱赤外は白色が高温領域(北海道大学の発表資料より)

UNIFORM-1 衛星搭載の熱赤外カメラによる御嶽山の画像。9/28 12:02(JST)頃撮影。左列:可視カメラ(分解能約100m)右列:熱赤外カメラ(分解能約200m)。上方向が北。熱赤外は白色が高温領域(北海道大学の発表資料より)[写真拡大]

  • UNIFORM-1 衛星搭載の熱赤外カメラによる御嶽山の画像。9/29 12:21(JST)頃撮影。左列:可視カメラ(分解能約100m)右列:熱赤外カメラ(分解能約200m)。上方向が北。熱赤外は白色が高温領域(北海道大学の発表資料より)

 北海道大学は、超小型衛星UNIFORM-1搭載の可視カメラ・赤外線カメラを用いて、噴火直後から御嶽山噴火の観測をおこなっている。

 2014年9月27日午前11時53分頃、長野県と岐阜県の県境に位置する御嶽山が噴火した。北海道大学などが参加するUNIFORMプロジェクト(文部科学省・超小型衛星研究開発事業)では、噴火直後の2014年9月28日からUNIFORM-1衛星に搭載している可視カメラ・赤外線カメラを用いて御嶽山の様子を観測し、気象庁地震火山部へ情報を提供している。

 特にUNIFORM-1衛星の赤外線カメラはおよそ200mの分解能を持っており、他の大型衛星と比べて小規模体制による機動性や運用時間専有性といった点で、優位性のある観測を続けることができている。

 今後は、UNIFORM-1のような小型・安価・機動力のある衛星を多数打ち上げることで、好感度かつ高頻度でのモニタリングが可能になると期待されている。

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