訓練施設のセヴァストポリ移転で欧米宇宙飛行士のソユーズ搭乗が困難に?

2014年9月16日 22:29

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 8日付のイタルタス通信の報道によると、ロシア連邦宇宙局はソユーズ宇宙船の乗員のための訓練施設をクリミア半島のセヴァストポリに移転する計画を立てているそうだ。これにより、政治的問題から欧米の宇宙飛行士がソユーズに搭乗できなくなる可能性が生じているという(イタルタス通信の記事WIREDbusinessnewslineの日本語記事)。

 ソユーズ乗員の訓練施設はもともとソ連時代にもセヴァストポリに置かれており、それがソ連崩壊に伴う予算縮小で今のモスクワ近郊に移転されたという経緯がある。そのため機能的な面だけでいえばセヴァストポリに戻ることは十分可能だと推測される。しかし、クリミア編入を主張するロシアとそれを認めない欧米各国との政治的対立から、欧米の宇宙飛行士がロシアのビザでセヴァストポリを訪れることは難しく、実施されれば、事実上ISSへの渡航手段が失われる事態へとなりかねない。

 ウクライナ問題では、これまでもNASAとロシアの交流停止をはじめ、NK-33/RD-180といったエンジンの調達が問題となるなど、宇宙開発の分野においても様々な影響が生じている。NASAは自前の宇宙船の開発を加速させているようだが、これが問題解決へと繋がるだろうか?

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 国際宇宙ステーション | 政治 | サイエンス

 関連ストーリー:
米国政府、NASAのロシアとの接触を禁止。ただしISSに対しては例外に 2014年04月04日
ロシアの新型ロケット「ソユーズ2-1v」、初打ち上げに成功 2014年01月03日
ロシア、プログレスによる ISS への補給を再開 2011年11月01日
有人宇宙飛行事業を独占するロシア、料金を値上げ中 2011年07月09日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事