日立、秋田市に高風速対応の風力発電所を建設

2014年7月14日 19:01

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日立キャピタルと日立製作所が秋田市に建設する「秋田天秤野風力発電所」の風力発電システムのイメージ写真

日立キャピタルと日立製作所が秋田市に建設する「秋田天秤野風力発電所」の風力発電システムのイメージ写真[写真拡大]

 日立キャピタルと日立製作所は14日、両社が1月に設立した日立ウインドパワーを通じて、秋田市に「秋田天秤野風力発電所」を建設すると発表した。今年下半期に着工し、来年上半期に完成させる予定としている。本発電所は、日立ウインドパワーでは3か所目となる。

 設置場所は、秋田市新屋町にある1万8,000㎡の県有地で、日立ウインドパワーが借りた上で建設する。設置されるシステムは、極地10分平均風速55m/sまで耐えられる高風速対応2.1MWダウンウィンド型風力発電システム(形式:HTW2.1-80A)で、今回が初号機となる。回転する羽根は3枚で直径は80m、支柱の高さは78m。発電出力は約2.0MWで、年間の予想発電電力量は約5,700MWhを見込んでいる。これは1,600世帯分の年間使用量に相当するという。なお、発電した電力はすべて東北電力に売電する。

 また、敷地内に風況を観測するための風況ポールを設置し、性能確認などを行う試験場としても活用するという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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