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欧米為替見通し:フィッシャーFRB副議長、ハト派転向デビュー
*17:15JST 欧米為替見通し:フィッシャーFRB副議長、ハト派転向デビュー
本日13日の欧米市場のドル・円は、中国経済の景況感悪化懸念、デフォルト(債務不履行)懸念、ウクライナ情勢の緊迫化懸念などを受けたリスク回避の円買いで上げ渋る展開の中、フィッシャーFRB副議長のハト派発言に警戒する展開となる。
ドル・円のテクニカル分析では、今年の高値105円45銭と安値100円76銭の半値である103円10銭が、一目均衡表の雲の上限(先行スパン2)となり、リスクの攻防の分岐点となっている。ドル・円は、リスク回避が強まれば、103円10銭の下で推移、リスク選好が強まれば、103円10銭の上で推移すると予想される。
本日は、米上院銀行委員会でフィッシャー次期FRB副議長の承認公聴会が開かれるが、昨日公表された原稿では、「失業率が高すぎるため金融緩和の継続が必要だ」と強調した。
フィッシャー次期FRB副議長は、リーマン・ショック後の世界同時金融緩和から、最初に利上げに踏み切り、非伝統的金融政策、フォワードガイダンス(将来の金融政策指針)に批判的だったことで、タカ派だと見なされていたが、公表された原稿内容は、ハト派の見解が示されている。
フィッシャー次期FRB副議長は、イスラエル中銀総裁の時、リーマン・ショック後の金融緩和政策から、他国に先駆けて利上げに転換した。
また、マサチューセッツ工科大学教授時代の教え子であるバーナンキ第14代FRB議長のフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)に対して批判的だった。「フォワードガイダンスは市場を混乱に陥れる可能性がある。フォワードガイダンスでFRBが今後の方針の詳細を表明することを期待することはできない。なぜなら、FRB自身もわからないからだ」
【今日の欧米市場の予定】
18:00 欧州中央銀行の3月月次報告公表
21:30 米・2月小売売上高(前月比予想:+0.2%、1月:-0.4%)
21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:33万件、前回:32.3万件)
21:30 米・2月輸入物価(前月比予想:+0.5%、1月:+0.1%)
23:00 米・1月企業在庫(前月比予想:+0.4%、12月:+0.5%)
23:00 米上院銀行委員会でフィッシャー氏(FRB副議長)、パウエル氏(FRB理事)ブレイナード氏(FRB理事)の指名公聴会開催
02:00 米財務省30年債入札(130億ドル、リオープン)
02:00 ドラギECB総裁講演
03:00 米・2月財政収支(予想:-1950億ドル、13年2月:-2035億ドル)《KO》
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