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注目銘柄ダイジェスト(前場):富士フイルム、熊谷組、レオパレス、アドウェイズなど
*11:33JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):富士フイルム、熊谷組、レオパレス、アドウェイズなど
富士フイルム<4901>:2794円(前日比+106円)
年初来高値を更新。がん治療薬に参入との報道が伝わっている。世界最大のがん専門病院である米MDアンダーソンがんセンターと共同で、3種類の新薬候補の臨床試験を開始する計画。同事業分野における成長期待が先行する格好に。また、メリルでは投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も2350円から3050円に引き上げている。高成長・高シェア製品群を有する医療機器の成長性、固定費削減実施によるデジカメの収支均衡実現、高い国際競争力を有する個別事業のバリュエーション再評価などを注目点としている。
熊谷組<1861>:283円(同+11円)
大幅反発。政府・与党がリニア新幹線の建設を税制面から後押しする検討に入ったと伝わっている。不動産取得税や登録免許税を非課税とする案が浮上、実現すればJR東海<9022>にとって184億円の負担軽減になる見通しと。リニア計画の順調な進展期待が高まることで、同社などの関連銘柄にとってもポジティブ材料と捉えられている。大豊建設<1822>の強い動きも目立っている。
レオパレス21<8848>:592円(同-62円)
急落で下落率トップ。公募増資などで最大321億円を調達すると報じられている。公募増資で4350万株、オーバーアロットメント売出に伴う第3者割当増資で650万株を発行する予定。発行済み株式数は最大で2割強の増加となる。株式価値の希薄化、並びに需給悪化などを警戒する動きが先行へ。なお、同様に公募増資の実施を発表した日本ケミコン<6997>、CB発行の高島屋<8233>なども希薄化懸念で下げがきつい。
千代田化工建設<6366>:1370円(同+35円)
連日の年初来高値更新。野村では投資判断「バイ」を継続、目標株価を1580円から1700円に引き上げている。北米ではシェールガスを原料としてLNG、化学など様々なプロジェクトが計画されており、受注拡大への期待を高めているもよう。今期営業利益は会社計画240億円を上回る295億円、来期は330億円を予想している。
ジェイテクト<6473>:1544円(同+75円)
4日続伸で年初来高値を更新。大和が投資判断を「3」から「1」に、一気に2段階格上げしており、評価材料へとつながっているようだ。目標株価は2000円に設定している。6月に就任した新社長による様々な改善改革など、自助努力要因による利益成長シナリオが可能と判断したこと、今期営業利益は前期比約2倍の570億円と、会社計画の490億円を上回ると見ているほか、来期には過去最高益の更新も視野に入ることなどを評価しているようだ。
しまむら<8227>:10750円(同-240円)
さえない。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げ、目標株価は10000円としている。円安による原価上昇圧力を背景に、一部商品の値上げを含めた価格見直しを進めているもようだが、低価格に強みを持つ業態上、顧客支持を維持しにくくなっている可能性があるとの指摘。また、アベイルでは価格設定とともに商品戦略にも課題があるもようだとしている。
UMN<4585>:3900円(同+210円)
買い先行。国立感染症研究所から、複数の新規ワクチン候補抗原の製造を受託したと発表したことが材料視されている。これらワクチン抗原は、同社の製造技術プラットフォームである「BEVS」を用いて製造する。今回の製造受託は、同社がこれまでに蓄積したBEVSによるワクチン抗原製造に関する知見の応用展開可能性を示すものとコメントしている。
エイチワン<5989>:937円(同-94円)
売り優勢。公募増資や自社株式の処分などの実施を発表し、希薄化や需給悪化懸念がネガティブ材料視されている。最大で約37億円を調達し、発行済み株式数は約10%増加する可能性がある。調達資金については、ホンダ<7267>が海外生産を強化していることに対応し、海外拠点への投融資などに充当する見込み。
アドウェイズ<2489>:1833円(同+260円)
買い気配から。LINEの世界利用者数が3億人を突破したことが材料視されている。7月中旬に2億人を突破してから約4ヵ月での達成となり、アジアを中心に足元で利用者が大きく伸びているようだ。来年中には5億人を目指すとも伝わっており、同社やメディアドゥ<3678>などLINE関連の一角にはあらためて関心が高まっている。
じげん<3679>:1798円(同+248円)
大幅高。昨日は初値形成後に急落となったが、本日はあらためて値幅取り狙いの短期資金が流入している。LINE関連の物色が波及する形でメディアドゥ<3678>が持ち直しの動きとなっており、直近IPO銘柄には安心感が意識されているようだ。また、連日で賑わいを見せていたソフトバンク<9984>が利益確定売りに押される中で、短期資金が値動きの軽い直近IPO銘柄へ向かう格好にも。《KO》
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