資生堂、創業の地「銀座」に本社新社屋を10月オープン オフィス機能も集約へ

2013年7月10日 18:12

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資生堂銀座ビル 外観(画像:資生堂)

資生堂銀座ビル 外観(画像:資生堂)[写真拡大]

  • 資生堂銀座ビル 1階エントランス(画像:資生堂)

 資生堂は10日、地上10階・地下2階建ての本社社屋「資生堂銀座ビル」(東京都中央区銀座7-5-5)を2013年10月2日にオープンすると発表した。これは、本社旧社屋(1966年竣工)の建て替えによるもので、新しい社屋はオフィス機能を中心に、多目的ホール、商業スペースなどを有する。

 資生堂は、「日本をオリジンとし、アジアを代表するグローバルプレイヤー」を目指し、新たな成長に向けたさまざまな取り組みを進めている。このなかで、資生堂の美意識の原点である創業の地「銀座」において、未来に向けた新たな価値の創造とブランド力の強化を推進すべく、「資生堂銀座ビル」をクリエイティブ機能を有する部門を集約した「価値創造拠点」と位置づける。

 「資生堂銀座ビル」は、ワークプレイスとして6階から10階の5フロアを使用するほか、多目的ホール「資生堂花椿ホール」、メーキャップアドバイスを行う美容施設「資生堂ライフクオリティー ビューティーセンター」、フランス料理店「ロオジエ」及び外部テナントで構成する。

 同ビルの基調となるデザインには、資生堂を象徴する「花椿」「唐草模様」を採用している。建物全体を覆うアルミシェードは、一つひとつが「未来」へ向かい伸びゆく様をかたちにしたオリジナルデザインの「未来唐草」から構成され、並木通りにモダンな流麗さを与える。

 また、新社屋には、環境対応として屋上緑化を行うとともに、環境性能の高い資材の使用や設備を導入し、旧社屋に対して約30%のCO2削減を図る。

 また、「資生堂銀座ビル」のオープンにあたり、都内に分散しているオフィス機能(子会社含む)を3つの本社拠点(資生堂銀座ビル、汐留オフィス、汐留FSビル)に集約し、部門の再配置を行うとともに、 一部の施設を閉鎖する。

 「資生堂銀座ビル」には、宣伝制作部、企業文化部をはじめ、子会社「株式会社 資生堂パーラー」(中央区銀座)などが2013年10月上旬より順次入居する。その後、近隣のビルに賃貸入居する2つの子会社を「汐留オフィス」に集約する。さらに、2014年秋に、「資生堂五反田ビル」(品川区西五反田)を閉鎖し、ここに入居する「資生堂ビューティークリエーション研究センター」を含む複数の部門を汐留FSビル(港区東新橋)に配置する。

 これら一連のオフィス再編は2014年秋までの完了を目指し、都内のオフィス面積を約10%削減するとともに、外部への賃貸収入を含めたオフィス賃料を改善する。オフィス関連総コストは、新社屋の建設及びオフィス再編にかかる投資及び費用のため一時的に膨らむものの、2015年度は2012年度並み、2016年度以降はコスト低減を見込んでいる。

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