【銘柄診断】アルコニックスの14年3月期は収益改善、非鉄金属市況上向き、PERなど割安顕著

2013年4月9日 09:26

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  アルコニックス <3036> に注目したい。非鉄金属の専門商社で特にレアメタル・レアアースに強みを持っている。前期(13年3月期)は大幅減益見通しだが上振れの可能性があり、世界的な景気回復で今期(14年3月期)の収益改善が期待される。株価は指標面での割安感が強く、主力銘柄に比べて出遅れ感も強いだけに上昇余地も大きいだろう。

  前期連結業績見通しについては10月23日に減額修正して売上高が前期比24.8%減の1660億円、営業利益が同40.3%減の28億円、経常利益が同33.3%減の30億円、純利益が同34.7%減の16億円としている。スマートフォン・タブレット関連が堅調だったが、全体としては需要が低調であり、特にレアメタル・レアアースの需要減少と市況下落がマイナス要因となった模様だ。ただし通期予想に対する第3四半期累計(4~12月期)の進捗率は売上高が77.7%、営業利益が98.5%、経常利益が88.4%、純利益が87.6%と高水準だったため、円安メリットも寄与して上振れの可能性が高いだろう。来期については、世界的な景気回復に伴って非鉄金属市況が上向くことが予想され、収益改善が期待されるだろう。なお前期の決算発表は5月17日の予定である。

  12年12月に金属・化成品メーカーの米ユニバーティカル社を買収したのに続き、2月には産業機械用精密加工部品製造の大羽精研の子会社化を発表している。川上分野である製造部門を強化する模様であり、今期以降の収益寄与が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、水準を切り上げる展開で3月以降は上げ足を速めた。3月25日には2180円まで上値を伸ばして11年9月の2083円を上抜けた。足元は上げ一服の形となって概ね1900円近辺で推移しているが、今期の収益改善を期待する動きに変化はないだろう。4月8日の終値1901円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS251円85銭で算出)は7~8倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は3.2%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS2143円39銭で算出)は0.9倍近辺である。

  3月25日の高値から反落して上げ一服の形となったが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発して、サポートラインを確認する形となった。強基調を維持しているようだ。指標面での割安感が強く、主力銘柄に比べて出遅れ感も強いだけに上昇余地は大きいだろう。11年8月の2287円、11年7月の2316円が当面のターゲット水準になりそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【話題】黒田サプライズの賞味期限と安倍晋三内閣の成長戦略が次の焦点(2009/04/05)
【話題】日経平均の先物が夕方・夜間取引で4年半ぶりの1万3000円台(2009/04/04)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事