テルモ、ロシアに現地法人を設立

2013年3月28日 20:19

印刷

 テルモは28日、ロシアでの事業活動の拡大を目指し、販売現地法人のテルモロシア社を設立し、4月1日に営業を開始すると発表した。

 これまでテルモは、ロシアにおいてテルモヨーロッパ社から営業活動を行い、2006年にはモスクワに駐在員事務所を開設し、情報収集活動を行ってきた。

 ロシア政府は国家戦略の一つとして医療改革を推進している。それに伴い、ロシアの医療機器市場は2011年の約60億ドルから2016年には2倍の約122億ドルへと拡大することが見込まれている。また、死亡原因の第1位が循環器疾患であることから、今後カテーテル治療や心臓外科手術による治療が進むことが予想されるという。

 テルモは、同社の主力商品であるカテーテル商品や人工肺関連商品を中心に現地に根づいた販売活動を通じ、2011年度売上17億円から2016年度に50億円を目指す。

 テルモは現在、「世界で存在感のある企業」を目指すという長期目標を掲げており、その実現に向けた重点施策の一つとして新興国での事業の拡大を推進している。ロシアでの販売現地法人の設立もその一環であり、長期目標の実現に向けて今後も取り組んでいく。

関連記事