仏ルーヴル美術館で東芝製LED照明の点灯記念式典開催

2011年12月7日 17:09

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ルーヴル美術館で点灯を開始した東芝製LED照明(左から、ピラミッド、コルベール、ピラミディオン)(写真:東芝)

ルーヴル美術館で点灯を開始した東芝製LED照明(左から、ピラミッド、コルベール、ピラミディオン)(写真:東芝)[写真拡大]

 東芝は7日、仏ルーヴル美術館と共同で現地時間12月6日に、同社がルーヴル美術館と協力し、新たに開発したLED照明の点灯記念式典を行ったと発表した。

 式典は、東芝の佐々木則夫代表執行役社長とルーヴル美術館館長のアンリ・ ロワレット氏をはじめ、在フランス日本国特命全権大使の小松一郎氏など約450人が列席するなか、同日午後6時45分に点灯を開始し、ナポレオン広場(コルベール)、ピラミッド、ピラミディオンの3ヶ所を一斉にライトアップした。

 また今回、同社の功績が認められ、フランス政府から「グランド・メセナ褒章」が同社社長に授与されることが決定した。これは、東芝が同美術館と環境負荷低減に向け、昨年6月にパートナーシップ契約を締結し、共同で消費電力の少ないLED照明への改修プロジェクトを進めるなかで、東芝製LED照明器具の提供と改修工事費用の支援を行ってきた活動が評価されたもの。授与式は現地時間12月7日正午にフランス文化省内にて行われる。

 なお、「グランド・メセナ褒章」は、フランス国の文化の発展に寄与した人物や企業に対し、フランス政府が感謝の意を表するために贈る褒章。日本人としては2人目の受賞となる。

 今回のプロジェクトで導入する東芝製LED照明は、これまでのルーヴル美術館の優美な景観を踏襲しつつ、消費電力は従来比で73%を削減するなど、芸術性と環境性能の両立を実現している。今後、2012年4月の完成を目標にナポレオン広場全体の改修工事をすすめ、クール・カレ(方形の中庭)の照明についても、2013年の完成を目指し、全体で3200台のLED照明器具を設置する。

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