双日と協同飼料、ベトナムで配合飼料の生産・販売の新会社

2011年9月5日 13:31

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双日と協同飼料が設立したベトナムで配合飼料の生産・販売を行う新会社「双日協同飼料会社」の周辺図。

双日と協同飼料が設立したベトナムで配合飼料の生産・販売を行う新会社「双日協同飼料会社」の周辺図。[写真拡大]

 双日と協同飼料は5日、ベトナムで配合飼料の生産・販売を行う新会社を設立し、ベトナムでの飼料事業に参入すると発表した。総事業費約20億円を投じ、当初は年間約20万トンの配合飼料を生産する計画。

 新会社「双日協同飼料会社」(Kyodo Sojitz Feed Company)には、双日51%、協同飼料49%が出資。ベトナム最大の都市であるホーチミン市から南西に約30kmのロンアン省ベンルック郡を拠点とし、2013年4月から生産を開始する予定。日系企業が、ベトナムで畜産用配合飼料の生産・販売事業に参入するのは今回が初めてという。

 配合飼料は、トウモロコシ・大豆(大豆かす)・小麦などをベースに様々な飼料原料を配合したもので、健康で良い肉質を持つ家畜の成長を促進する。

 協同飼料は、配合飼料の生産ノウハウに定評があり、特に養豚用配合飼料では国内トップクラスの販売シェアを持つ。ベトナムでもこの技術・ノウハウを活かした効果的・効率的な養豚を可能とする配合飼料の生産を支援するとしている。

 双日は、ベトナムへの穀物輸入の取扱いを積極的に推進しているほか、同社が25%出資するベトナムの食品卸大手を通じた食品卸事業など、ベトナムの食料分野でのバリューチェーン構築を進めており、今回の新会社もその一端を担う位置づけという。

 両社によると、ベトナムの商業用飼料の生産量は、食肉需要の増大で年率約10%で増加しており、ベトナムの国家畜産計画では2010年の約1050万トンから2020年には1900万トンに増加する見込み。また、ベトナムの人口は約8600万人(2009年4月1日時点国勢調査)、平均年齢が30歳未満で、今後も人口の増加が見込まれることから、飼料分野・畜産分野ともに、大きな成長が見込めるとしている。

 新会社では、将来的にベトナムでの販売シェアを10%、年間約200万トンの生産販売を目指す。ベトナム以外の周辺国での販売も計画しているという。

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