JTが23銘柄廃止へ 出荷銘柄は8月上旬までに73銘柄へ拡大

2011年5月12日 19:03

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 東日本大震災の影響を受け、商品の銘柄数と数量を限定した出荷が続いている日本たばこ産業(JT)は12日、8月上旬までに出荷銘柄数を73銘柄まで順次拡大すると発表した。一方、震災前に販売していた23銘柄を廃止することも決定。理由について、「以前から銘柄ごとの販売数量が少なく、今後においても需要の減少がさらに加速すると予想されるため」(同社)、とコメントしている。廃止される銘柄には、キャスターやキャメルなど往年の人気商品も多く含まれており、愛煙家にとっては悲報だ。昨年の税率引き上げに伴う値上げとあわせ、今後よりいっそう、喫煙者の「たばこ離れ」が進むことが予想される。

 同社によると、6月6日からピアニッシモ2銘柄やピース、ベヴェル・ライトなどを含む11銘柄を出荷し、すでに出荷を開始している25銘柄と合わせて36銘柄にする。また、7月上旬には、マイルドセブンやセブンスターのボックス商品や、ピアニッシモのメンソール系商品などを含む22銘柄を新たに追加し、合計58銘柄にする予定。さらに、8月上旬に、ホープ・ライトやウィンストン、キャスター・ワン・ボックスなど15銘柄を追加し、合計73銘柄に拡大していく計画。

 一方、廃止する23銘柄は、マイルドセブン・FKやセブンスター・ブラック・インパクトなどマイルドセブンとセブンスターの複数の派生銘柄や、キャスターやキャメル、ピース・ミディアム・ボックスなど。

 また、同社が同日発表した4月の国内紙巻たばこ販売実績速報によると、販売数量は前年同月比81.1%減の22億本、売上高は同74.8%減の123億円でいずれも大幅減の結果となった。

出荷再開銘柄と出荷再開時期の一覧表(PDF)
廃止銘柄の一覧表(PDF)

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