ベントレー・システムズとシーメンスが戦略的協業を開始し、製品・製造ライフサイクルと工場インフラのライフサイクルを統合へ

プレスリリース発表元企業:Bentley Systems

配信日時: 2012-11-26 12:49:00



(独ニュルンベルク)- (ビジネスワイヤ)-- ベントレー・システムズとシーメンスは本日、製品設計・製造のデジタルプロセス設計と、施設ライフサイクル設計向け情報モデリングの統合を前進させるため、戦略的に協業すると発表しました。了解覚書によると、両社はこの協業により、インテリジェントで持続可能なデジタルファクトリーのインフラを提供できるようになります。両社は最初に、自動車製造およびディスクリート製造向けのデジタルファクトリーに傾注します。

シーメンス産業オートメーション事業部とベントレー・システムズはまず、オープンな情報技術に対する両社の長年の取り組みを基に、共通のファイル形式やコンテンツ、工場レイアウトのための統合的ワークフロー、プロセスおよびレイアウトの融合で協力します。両組織はこれまでも協業によって、相手が開発した技術を共に導入してきましたが、今回の提携はそうした協業体制を拡張するものです。両社は長期的に、技術の共同開発によって、業界の要望を重視したソリューションを拡充したり、シーメンスのチームセンター(Teamcenter)およびベントレーのプロジェクトワイズ(ProjectWise)というソフトウエアの間における相互運用性を強化したりする機会を模索していきます。

製品ライフサイクル管理ソフトウエアのチームセンターは、企業が生産性の最大化と、世界事業の合理化を行いつつ、以前にも増して複雑な製品を提供できるように支援します。製品の計画および開発から製造およびサポートまで製品に関して適切な決定を下すことができるよう、適切な情報を提供するものです。協業のためのサーバーおよびサービスから成るプロジェクトワイズのシステムは、作業共有、バーチャルタレントの利用促進、動的レビューによるプロジェクトクオリティーの向上、コンテンツ再利用による価値拡大を支援しています。

ARCアドバイザリーグループでPLMリサーチディレクター兼上級アナリストを務めるディック・スランスキー氏は、次のように述べています。「ARCアドバイザリーグループは長い間、機器および施設の設計情報を共有・交換でき、相互運用性を備えた共通環境を提唱してきました。シーメンスとベントレーの戦略的協業に関する発表は、機器設計・製造のデジタルプロセス情報をAEC(建築・エンジニアリング・建設)およびインフラの設計・建設情報ソリューションと統合する上で、大きな役割を果たすでしょう。特にこの協業により、チームセンター、NX、テクノマティックス(Tecnomatix)などのシーメンスの設計・建設ソリューションと、ベントレーのプロジェクトワイズ、マイクロステーション(MicroStation)、アセットワイズ(AssetWise)といったソリューションの間で、オープンな相互運用性が実現します。両社の協業は、関連する産業分野すべてにおそらく甚大な全体的メリットをもたらすことから、ARCはその理解を深めるため、協業の行方を注意深く見守っていきます。」

シーメンス産業オートメーション事業部のアントン・S・ヒューバー最高経営責任者(CEO)は、次のように語っています。「私たちが協力して推進しているパラダイムシフトは、顧客にとって統合され、完全に協業可能な製品・製造ライフサイクルを確立できるようにするものです。これによりワークフローの効率化を促進し、顧客の生産性を新たな次元に引き上げることができます。現在、機械や工場のライフサイクル全体において、最適化の機会をフル活用することが、かつてないほど重要になっています。これは計画と設計に始まり、運用・保守から拡張・最新鋭化へと及びます。当社は今、これに施設のライフサイクルまで含めようとしていますが、この新しい価値提案の実現を支援するパートナーとして、ベントレー・システムズがふさわしいという結論に達しました。」

ベントレー・システムズCEOのグレッグ・ベントレーは、次のように述べています。「ベントレーは、資産パフォーマンス管理が運用経費(OPEX)と設備投資(CAPEX)まで及ぶように変革しましたが、今度は当社の情報モビリティー技術を活用し、プロジェクトライフサイクルと資産ライフサイクルの統合に取り掛かっています。シーメンスが製品・製造プロセスのライフサイクルを融合しているため、両社が統合に向けた協業を拡大する初のアプリケーションとして、デジタルファクトリーは理想的です。ベントレーとシーメンスはよりスマートに協業し、両社共通のユーザーによる製造施設の納入・装備の迅速化、生産開始の加速、設計・建設・運用経費の低減、工場における運用とエネルギーのパフォーマンス改善を支援します。また私たちは、当社の新しい資産パフォーマンス管理ソフトウエアであるIvara EXPを含め、当社の資産ライフサイクル情報管理ソフトウエアであるアセットワイズに関連した事業として、将来的に有益な取り組みも見定めています。Ivara EXPは、オーナーオペレーターが所有資産から最高のパフォーマンス・信頼性・安全性を引き出せるようにするものです。」

詳しい情報については、www.bentley.comもしくはwww.siemens.com/automationをご覧ください。

シーメンス産業オートメーション事業部について

シーメンス産業オートメーション事業部(ドイツ・ニュルンベルク)は、オートメーション技術、産業用制御技術、産業用ソフトウエアを併せ持つ点で他に例を見ず、製品の設計・製造からサービスに至るまで、産業分野の顧客のバリューチェーン全体をサポートしています。当事業部のソフトウエアソリューションを活用して、新製品の市場投入期間を最大50パーセントも短縮できます。産業オートメーション事業部は、産業オートメーションシステム、制御用部品とシステムエンジニアリング、センサーおよび通信、シーメンスPLMソフトウエア、水処理技術の5つの事業ユニットによって構成されています。詳細情報については、www.siemens.com/industryautomationをご覧ください。

ベントレー・システムズ・インコーポレーテッドについて

ベントレー・システムズ(米ペンシルバニア州エクストン)は、建築家、エンジニア、地理空間専門家、建設業者、オーナーオペレーター向けにインフラ維持のための包括的なソフトウエアソリューションを提供することに専心する世界的リーダー企業です。ベントレー・システムズは情報モビリティーを適用し、インテリジェントインフラ向けの統合プロジェクトにおいて情報モデリングを活用することで、資産パフォーマンスを促進しています。当社のソリューションは、インフラの設計・モデリングを行なうマイクロステーション(MicroStation)プラットフォーム、インフラプロジェクトチームの協業と作業共有のためのプロジェクトワイズ(ProjectWise)プラットフォーム、インフラ資産運用のためのアセットワイズ(AssetWise)プラットフォームを包含し、すべてが広範なポートフォリオの互換性アプリケーションに対応し、世界規模の専門サービスで補われています。ベントレーは1984 年に設立され、50カ国に3000人以上の従業員を擁し、5億ドル以上の年間売上高を上げています。2003年以来、研究開発および買収に10億ドル以上を投資してきました。詳しい情報については、www.bentley.comをご覧ください。

Bentley、ベントレーの“B”ロゴ、Be、MicroStation、ProjectWiseは、ベントレー・システムズ・インコーポレーテッドまたは同社が直接もしくは間接に完全所有する子会社の登録商標もしくは未登録商標またはサービスマークです。その他すべてのブランド名および製品名は、各所有者の商標です。

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