シュルンベルジェ、2016年第1四半期の業績を発表

プレスリリース発表元企業:Schlumberger Limited

配信日時: 2016-05-06 01:15:00

シュルンベルジェ、2016年第1四半期の業績を発表

売上高は65億ドル(前四半期比16%減)
1株当たり利益(特別費用・利益を除く)は0.40ドル(前四半期比38%減)
当四半期に4億7500万ドルで710万株の自社株を買い戻し
1株当たり0.50ドルの四半期現金配当を承認
2016年4月1日、キャメロンとの合併が完了


(ヒューストン)- (ビジネスワイヤ) -- シュルンベルジェ・リミテッド(NYSE:SLB)は本日、2016年第1四半期の業績を発表しました。

    (単位:100万ドル、1株当たりの金額を除く) 四半期     変化率 2016年3月31日締め     2015年12月31日締め     2015年3月31日締め 前四半期比     前年同期比 売上高 $ 6,520 $ 7,744 $ 10,248 -16 % -36 % 税引き前営業利益 901 1,288 1,993 -30 % -55 % シュルンベルジェ純利益(特別費用・利益を除く)* 501 819 1,358 -39 % -63 % 希薄化後1株当たり利益(特別費用・利益を除く)* $ 0.40 $ 0.65 $ 1.06 -38 % -62 % 税引き前営業利益率 13.8 % 16.6 % 19.4 % -281 bps -563 bps   北米部門の売上高 $ 1,464 $ 1,955 $ 3,222 -25 % -55 % 北米部門の税引き前営業利益(損失) (10 ) 139 416 -107 % -102 % 北米部門の税引き前営業利益率 -0.7 % 7.1 % 12.9 % -777 bps -1,357 bps   海外部門の売上高 $ 4,979 $ 5,714 $ 6,889 -13 % -28 % 海外部門の税引き前営業利益 1,062 1,259 1,661 -16 % -36 % 海外部門の税引き前営業利益率 21.3 % 22.0 % 24.1 % -70 bps -277 bps   * 特別費用・利益を含む2015年第1四半期のシュルンベルジェの純利益は9億7500万ドルでした。特別費用・利益を含む2015年第4四半期のシュルンベルジェの純損失は10億1600万ドルでした。特別費用・利益を含む2015年第1四半期の希薄化後1株当たり利益は0.76ドルでした。特別費用・利益を含む2015年第4四半期の1株当たり損失は0.81ドルでした。2016年第1四半期には特別費用・利益は計上されていません。詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。 シュルンベルジェのポール・ギブスガード最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「2016年第1四半期は世界全体で活動が低迷し、活動が中断する割合が前例を見ない水準に達し、業界では本格的な財政難での運営が顕著となりました。探鉱・生産予算はさらに減少し、当社の営業業績に大きな影響を及ぼしました。活動中断の重大さと不規則な状態を考えると、このような環境は次の四半期も悪化を続けると予想されます。」

「第1四半期の売上高は前四半期比で16%減少しました。この前四半期比での落ち込みは、この景気低迷が始まって以来、当社で最も急激なものになりました。その要因は、当社の世界の事業全体で活動の低下と価格圧力が続いたことや、プロジェクトの遅延、作業の中止、活動の中断です。北米の売上高は前四半期から25%減少しました。顧客企業の予算削減により米国陸上でのリグカウントが31%減少しました。当四半期末には、米国陸上事業のリグカウントは約400まで減少しました。これは2014年10月のピーク時から80%減少したことになります。海外の売上高は13%減少しました。顧客企業の予算削減、活動の中断、季節的な冬季の活動低迷、価格圧力の継続などが重なったためです。海外部門の売上高減少は、欧州/CIS/アフリカ地域で最も顕著でした。この地域では、季節的な業績の低迷が、ロシア・ルーブルのさらなる下落によって深刻化しました。中南米および中東・アジア地域の売上高も大幅に減少しました。」

「事業部門では、第1四半期、掘削グループと油層定義グループの売上高は、それぞれ前四半期から16%および20%減少しました。顧客企業の予算がさらに削減され、探鉱・開発関連の製品とサービスの需要が引き続き減少しました。生産グループでは、主に北米での圧力ポンピング・サービスが低調だったため、売上高は前四半期から11%減少しました。」

「先日発表した通り、キャメロンとの合併は2016年4月1日に完了しました。これにより、キャメロンは、既存の油層定義、掘削、生産グループに加えて、シュルンベルジェの第4の製品グループとなりました。キャメロンの第1四半期の売上高は16億ドルでした。」

「また、探鉱・生産支出の削減は続きました。2016年に関する最近の支出調査では、予算の削減は以前の予想よりはるかに大きなものになることが明らかになりました。2016年の世界的な支出削減は25%に迫っており、北米では40%~50%の削減、海外では約20%の削減に相当します。」

「このような環境で、石油市場に対する全体的見通しに変化はなく、今年度はこの後も需給バランスの逼迫は続くと予想されます。当四半期前半には、イランからの新たな輸出や世界的な石油在庫の増加により石油価格は押し下げられましたが、基本的な市場トレンド、供給の中断、生産凍結の話題により、価格は約40ドルのレベルまで回復しました。需要の伸び予想は堅調で、また、OPECの生産レベルは2015年半ばからほぼ横ばいです。北米での生産は引き続き減少しており、減少の影響はさらに顕著になっています。また、成熟した非OPEC諸国の生産も多くの地域で減少しています。」

「このような状況で事業を運営する中で、当社は市場シェアと利益性のバランスを保つことに重点を置きつつ、長期的に当社の中核的能力を最適に維持できるよう努めています。当社は今後も活動に合わせて費用と資源を調整しつつ、現在の市場の予測不可能な状況を考慮して、容量を元に戻すことには慎重な姿勢で臨んでいます。」

「景気低迷が深刻化しすでに7回目の四半期に突入しています。こうした中でも当社はシュルンベルジェの中期的見通しを楽観的に見ており、これを確信しています。オイルフィールド・サービス業界で現金を生み出す卓越した当社の能力により、さまざまな重要なビジネスチャンスを生かし、配当や自社株買い戻しにより株主への現金の還元を続けることができます。このような姿勢ならびに、キャメロンとの合併を含む当社の戦略的な行動により、市場が回復し始めた時に備えて当社は万全の態勢を整えています。」

その他の出来事

当四半期、シュルンベルジェは当社普通株式710万株を1株当たり平均67.34ドル、総額4億7500万ドルで買い戻しました。

2016年3月24日、シュルンベルジェは、英国を基盤とするエンジニアリング・サービス企業のメタ・ダウンホール・リミテッドを買収したことを発表しました。同社は技術と専門知識を提供し、坑井健全性用途におけるダウンホールの金属間分離ソリューションを提供しています。

2016年3月31日、シュルンベルジェは、英国を基盤とする大手石油ガス業界向けコンサルタント会社のアセット・ディベロップメント&インプルーブメント・リミテッドを買収しました。

2016年4月1日、シュルンベルジェは、キャメロン・インターナショナル・コーポレーション(キャメロン)との合併を完了しました。この取引により、油層孔隙からパイプラインまでの製品とサービスの提供において2つの補完的技術ポートフォリオが結合します。この合併により、シュルンベルジェの油層および坑井の専門知識と、キャメロンの坑口装置および坑外装置、フロー制御、処理技術が統合され、技術主導の成長が生まれます。両社の統合により、業界初の完全な掘削・生産システムが生まれ、これは計装、データ処理、制御ソフトウエア、システム統合におけるシュルンベルジェの専門知識により実現されます。

2016年4月5日、シュルンベルジェは、12億4000万ドルのキャメロンの未償還シニア債公開買付を完了したことを発表しました。

2016年4月12日、シュルンベルジェは、現金回収に合わせて事業を調整するため、ベネズエラでの活動を縮小すると発表しました。これは、この数四半期で支払が十分に成されておらず、過去および今後の売掛金を取り扱う新たな仕組みの確立が遅れているためです。活動の縮小はすでに開始され、ベネズエラの全顧客企業と密接に協力して、利用可能なキャッシュフローでこれらの顧客企業へのサービス提供を継続するとともに、他の事業の安全で適正な段階的縮小を進めます。

2016年4月20日、取締役会は、流通普通株式1株当たり0.50ドルの四半期配当を承認しました。この配当金は、2016年6月1日現在の登録株主に対し、2016年7月8日に支払われます。

北米部門

北米部門の第1四半期の売上高は15億ドルで、前四半期から25%減少しました。米国陸上でのリグカウントが31%減少し、顧客企業の探鉱・生産予算がさらに削減されました。陸上事業では、活動が低下し、価格圧力が続いたことや、カナダでの春季の解氷期が早まったことから、売上高は29%減少しました。沖合事業では、活動の低下、プロジェクトの遅延、マルチクライアント地震探査ライセンスの売上減少により、売上高は18%減少しました。

北米部門の税引き前営業利益率は、前四半期から7.77ポイント低下して-1%となりました。景気低迷が深刻化して探鉱・生産支出がさらに削減され、広範囲に操業が中断したため迅速なコスト調整を行うことができませんでした。市場シェアの地位と利益性のバランスを保つことに注力する中で、資源の維持管理費用より、一時的に操業を中止することの経済的効果を重視しました。そのため、減分営業利益率は前四半期の20%から30%に増加しました。当社は引き続き、活動に合わせてサービス容量を調整しつつ、長期的な操業および技術容量を維持します。また、活動が回復の兆しを見せた場合でも、容量の拡大については慎重な姿勢を維持しています。

第1四半期、統合サービスとシュルンベルジェの新しい技術により、北米での生産および操業効率が向上しました。

米国陸上では、エネルギー省のエネルギー技術研究所とそのパートナー、ウエストバージニア大学、オペレーターであるノースイースト・ナチュラル・エナジー、オハイオ州立大学が、マーセラス・シェールプレイの坑井で非在来型ガス生産を監視するため、マーセラス・シェール・エネルギー環境研究所(MSEEL)コンソーシアムを設立しました。この坑井の長期的な産出挙動、環境面および社会的影響をより詳細に理解することを目的として、シュルンベルジェは単独の技術・サービス提供企業に選ばれ、この地域における今後の非在来型開発のための保護的管理と坑井処理戦略を最適化します。シュルンベルジェ統合生産サービスは、坑井範囲を最大化する独自の坑井刺激プログラムを設計しました。ワイヤーラインの技術には、Quanta Geo*フォトリアリスティック油層地質学サービスと、XL-Rock*大量回転式サイドウォール・コアリング・サービスが含まれ、望ましい水平ランディング目標を特定しました。掘削・計測サービスの技術、特にPowerDrive Archer*高角度変化回転操行性システム、SonicPacer*音響シェール評価サービス、PayZone Steering*坑井配置サービスを組み合わせることで、目標区間に水平坑井を限定するとともに、Invizion* 坑井健全性サービスにより、効果的な地層分離を実現しました。また、WellWatcher Contact* MSSプロパント配置保証システムで、坑井の分散温度と音響データを破砕時にリアルタイムに測定し、プロパントの均一な配置を確認しました。このプロジェクト坑井の仕上げは成功し、現在は生産段階に入っており、初期の結果は有望です。

米国陸上では、坑井サービスが、エナプラス・リソーシズ向けにBroadBand Sequence*破砕サービスを採用し、モンタナ州東部およびノースダコタ州西部のウィリストン盆地の複数の坑井を再破砕しました。さまざまな製品ラインの技術専門家が生産技術統合センターで協働し、顧客企業は候補の坑井を選別しランク付けすることができました。BroadBand*技術により、連続してフラクチャーを分離して各区間のクラスターをそれぞれ破砕できるようにすることで、露出した坑井の課題を克服し、効果的に分岐する必要性をなくし、坑井の生産に寄与しました。BroadBandの非在来型油層仕上げサービス・ファミリーの低粘度複合流体を用いることで、プロパントを適切に浮遊させ、水平区間全体でスクリーンアウトや不要な砂の堆積を防止しました。作業後のフラクチャー勾配分析により、新たな岩石が見つかり、再破砕した4つの坑井で生産量は3倍から6倍増加しました。

米国陸上では、シュルンベルジェのビット・掘削ツールが、BP Lower 48向けにウッドフォード・シェール非在来型プレイで過去最高の掘削距離を達成しました。IDEAS*統合型ドリルビット設計プラットフォームを採用し、RockStorm*耐摩耗性・高衝撃性多結晶ダイヤモンド・コンパクト(PDC)カッターでMDSi813 ドリルビットをカスタマイズしました。目的に適した設計により掘進率(ROP)が高まり、水平坑井の掘削で必要なビット数を抑えることで、匹敵する上位10カ所のオフセット坑井の平均に比べ、掘削距離は71%向上しました。これにより、支出承認書では24日の短縮と100万ドルの節約を達成できました。

ノースダコタ州では、坑井仕上げサービスが、ザバンナ向けにバッケン地層でInfinity*分解性ケーシング仕上げ(plug-and-perf)技術を採用しました。Infinityシステムはプラグの代わりに分解性の破砕用ボールと台座を用いて、刺激時に区間を分離し、さまざまな用途や地層岩質に適しています。Infinity技術を用いた1つの高温の非在来型坑井で全深度検証チェックを行った結果、分解性システムの残留物は残っていませんでした。これにより、顧客企業は刺激後にプラグを粉砕する必要がなくなり、2つ目の坑井では操業時間を50時間短縮しました。

カリフォルニア州では、ビット・掘削ツールがStingBlade*円錐ダイヤモンドエレメント・ビットを採用し、ソノマおよびレイクの両カウンティの3つの地熱井を掘削しました。これまで、これらの地層の超硬質の蛇紋石、粘土岩、硬砂岩によりビットが大きく破損し、有害な振動のためゆっくりとした短時間の作業しかできませんでした。StingBlade技術により、掘進率はローラーコーンによる作業に比べて97%向上し、掘削距離は平均して5%伸びました。

米国メキシコ湾では、ワイヤーラインが、BPエクスプロレーション&プロダクション向けに、3次元垂直地震探査プロファイル・データ取得プログラムを完了しました。100レベルのレシーバー配列をワイヤーライン・ケーブルで搬送し、シュルンベルジェは、スパイラル調査グリッド全体で合計47,874回のショットを行い、1,380 kmの累計距離を達成して新たな記録を確立しました。

カナダでは、ウェスタンジーコが、ニューファンドランド沖合のフレミッシュパスで9,000 km2 以上の範囲で深海3次元マルチクライアント調査を引き受けました。地震探査データ取得は、IsoMetrix* 海洋アイソメトリック地震探査技術を用いて2016年第2四半期から開始します。夏には、専用のウェスタンジーコAmazon Conqueror が14隻のストリーマーを牽引し、今年の後半には最初の画像を提供します。2017年には、さらに9,000 km2 の測定が予定されており、この場所で連続した高解像度のロングオフセット広帯域地震探査データを提供します。

海外部門

海外部門の売上高は前四半期から13%減少し50億ドルとなりました。これは、顧客企業の予算削減、活動の中断、季節的な冬季の活動低迷、価格圧力の継続、通貨の下落などの要因が重なったためです。

中東・アジア地域では、売上高は前四半期から11%減少して20億ドルでした。その主な要因は、中国での季節的な冬季の活動低下、顧客企業の予算削減によりオーストラリアとアジア太平洋での活動が低下したことです。これらの要因により、リグカウントが減少し、作業が遅延し、プロジェクトが中止されました。中東地域市場では、クウェート、エジプト、アラブ首長国連邦での活動は堅調だったものの、他の地域ではサービスの価格譲歩やプロジェクトの完了により売上高が減少したことで、その効果は相殺され、全体として減収となりました。

欧州/CIS/アフリカ地域の売上高は17億ドルで、前四半期から18%減少しました。主にロシアと中央アジアでは、ロシア・ルーブルの下落と季節的な冬季の活動低迷により売上高が減少しました。北海では厳しい天候に見舞われ、探鉱が減少し、プロジェクトが完了したことや、サハラ以南アフリカでは広範囲なプロジェクトの遅延があり作業が中止したことも売上高減少の要因になりました。

中南米地域の売上高は13億ドルで、前四半期から9%減少しました。その主な要因は、メキシコと中米での活動が大幅に低下したことと、コロンビア・ペルー、ブラジル、アルゼンチン、ボリビア・チリ地域市場で顧客企業の予算が削減されたことです。これらの影響は、エクアドルで新たなSPMプロジェクトが開始されたことで部分的に相殺されました。

海外部門の税引き前営業利益率は前四半期から0.70ポイント低下して21%となりました。その要因は、特に欧州/CIS/アフリカ地域でのプロジェクトの中止、作業の遅延、活動の中断です。欧州/CIS/アフリカ地域の税引き前営業利益率は前四半期から1.94ポイント低下して19%となりました。中南米および中東・アジア地域では、利益率はそれぞれ23%と22%を維持しました。

前四半期比での減分営業利益率は27%に向上しました。欧州/CIS/アフリカ地域で減少分は大きかったものの、中南米および中東・アジア地域では迅速な資源調整を行ったことから業績は好調で、減少分は相殺されました。

第1四半期、海外部門では多くの重要な出来事や契約締結がありました。これは、技術、統合、信頼性、効率におけるシュルンベルジェの業績の重要な領域を示しています。

3月、シュルンベルジェとサウジアラムコのアミン・H・ナセル社長兼最高経営責任者(CEO)は、サウジアラビアのダマンに最新型の中東信頼性・効率センター(CRE)を新設しました。中東CREは、オイルフィールド技術の高度な保守サービス専用のシュルンベルジェの高効率なセンター・ネットワークに新たに加わった最大の施設であり、変革プログラムによる優れた操業を追求する当社の活動における新たな重要な節目となります。サウジアラビアの中東CREに加え、このネットワークには、マレーシア、メキシコ、米国の地域センターが含まれます。坑井試験サービスは2015年に中東CREに資産を集中させ、すでに資産の活用時間は21%向上しました。

クウェートでは、クウェート石油公社がシュルンベルジェと、2つの施設のエンジニアリング、調達、建設、試運転、操業で、4億5000万ドル以上の5年契約を結びました。この2つの施設の1つはサブリヤ油田のジュラ紀ガス生産用で、もう1つはウム・ニカ油田の重油生産用です。

中国では、中国海洋石油公司(CNOOC)がソフトウエア統合ソリューションズ(SIS)と、E&Pソフトウエアおよび関連サービスで3年契約を結びました。これは4回連続の契約締結となります。この契約には、Petrel* E&P ソフトウエアおよびTechlog*坑井ソフトウエア・プラットフォーム、およびINTERSECT*高解像度油層シミュレーターが含まれます。Petrelプラットフォームにより、企業は探鉱から生産までのワークフローを標準化し、より多くの情報に基づいた決定を行うことができます。この契約は、業界をリードするソフトウエアと優れた技術サポート・サービスにおけるSISの実績が評価されて締結されました。

同じく中国では、中国石油天然気(ペトロチャイナ)が掘削・計測サービスと、オルドビス紀の炭酸地層の10カ所の超深高温坑井で契約を締結しました。seismicVISION*掘削同時地震探査サービスにより、浅い地層と二畳紀の火山岩で異質性と速度および厚みの変動に関連する不確実性を克服しました。坑井経路は、主な掘削目標に合わせて再設計され、掘削の危険を防止しました。これまで、7つの坑井がすでに生産段階に入っており、これは顧客企業の予想に沿っています。

エジプトでは、坑井試験サービスがBPエジプト・カンパニーと、西ナイルデルタ・トーラス・リブラ油田における坑井仕上げ設備・試運転サービスで、6000万ドルの3年契約を結びました。2017年の生産開始を予定し、シュルンベルジェは坑井試験パッケージと、速攻制御海底ランディング・ストリング・サービスを提供します。21の坑井を含むこのプロジェクトではすでに採掘が開始され、1.2 Bcf/日の生産を予定しています。これは現在のエジプトのガス生産量の25%に相当します。

リビア沖合では、メリタ・オイル・アンド・ガスが、坑井試験サービスおよびOneSubseaと、Bahr Essalam油田のフェーズ2開発で海底ランディング・ストリングシステム・サービスの契約を結びました。この2年半の契約には、SenTREE 7*仕上げ海底テストツリー技術を用いた13のガス井の仕上げが含まれます。SenTREE 7 技術は各作業に合わせて調整でき、公称作動圧は10,000-psiで、緊急時には仕上げランディング・ストリングを切断する迅速かつ信頼できる方法です。

モザンビーク沖合では、ウェスタンジーコがIsoMetrix海洋アイソメトリック地震探査技術を用いて、Western Trident およびWG Amundsen により、すでに資金提供された14,500-km2 の調査を開始しました。これは、同じプロジェクトで作業する2隻の船舶が同時にIsoMetrix技術を採用する初めての試みです。この調査は、モザンビークでのウェスタンジーコの2次元プロジェクトの成功を受けて行われ、ウェスタンジーコがこの地域で開発した技術、現地の知識と経験に基づいています。この調査は2016年第4四半期に完了する予定です。

メキシコでは、ウェスタンジーコが、多年カンペチェ深海広方位角マルチクライアント・プロジェクトで複数の大手石油会社から追加の事前出資を受けました。これはメキシコ湾のメキシコ海域で初めてのプロジェクトです。カンペチェ・プロジェクトの成果物は、石油会社にとっては、2016年以降のライセンスラウンドおよびこの地域での今後の探鉱および評価活動の情報となります。

北海では、アパッチがウェスタンジーコと、フォーティーズ油田およびその周辺領域の208 km2にわたる4次元油層監視調査で、延長オプション付きの契約を結びました。この調査ではQ-Marine*ポイントレシーバー海洋地震探査技術を採用します。これは従来のデータ取得システムに比べ反復性が非常に優れています。ウェスタンジーコはフォーティーズ油田でアパッチと長年にわたって提携しており、2010年より、2つの4次元調査を含む地震探査データを取得しています。

シュルンベルジェとBPは、アブダビで開催された2015 ADIPEC会議で、地下分野で最優秀石油ガス・イノベーション/技術賞を受賞しました。この技術提携には、石油物理学的岩石分類ならびに現地の岩質および地域的な応力体系を反映した機械的モデルが含まれます。これにより、オマーンのカザン油田において水圧破砕刺激の価値を最適化することができました。革新的なワークフローは、炭化水素貯留容量、フロー容量、機械的層序学、地域的な地質構造の影響に関する油田の地下制御を十分に理解することで有効となりました。仕上げ効率の向上、優れた生産、カザン油田の以前の坑井と比較した場合の大幅なコスト削減を生み出すコンセプトを証明することで、このような効果を組み込む新たな方法が開発されました。

  油層定義グループ     (単位:100万ドル、利益率は除く) 四半期     変化率 2016年3月31日締め     2015年12月31日締め     2015年3月31日締め 前四半期比     前年同期比 売上高 $1,747 $2,193 $2,655 -20% -34% 税引き前営業利益 331 521 672 -36% -51% 税引き前営業利益率 19.0% 23.8% 25.3% -480 bps -635 bps 減分営業利益率 43% 38% 油層定義グループの売上高は17億ドルで前四半期から20%減少しました。その主な要因は、季節的な冬季の活動低迷とプロジェクトの中止で、これらがワイヤーラインの活動に影響を及ぼしました。坑井試験サービスの売上高は、特にブラジルで大幅に減少しました。また、マルチクライアントおよびSISソフトウエアの売上高減少もこのグループの売上高減少の要因です。

税引き前営業利益率は、前四半期から4.80ポイント低下して19%となりました。これは、利益率の高いワイヤーラインのサービスが減少したためです。また、マルチクライアントとSISソフトウエアの売上による売上高が減少したことも、前四半期比で減分利益率が高くなった要因です。

第1四半期には、変革プログラムの効果、統合サービスによる利益、新しい技術の導入が、多くの場所で油層定義グループの製品ラインの業績を後押ししました。

マレーシアでは、ポート・クランのアジアCREが、油田装置の信頼性を高める信頼性重視の保守作業を含む高度なプロセスと、資産の活用を最適化するベストプラクティスを採用しています。2015年、坑井試験サービスは地域のダウンホール機器一式をアジアCREに集中させました。世界的な追跡性とLEAN保守管理プロセスを採用することで、機器の信頼性が高まり、保守管理費用を最適化しました。これにより、材料および供給経費を削減することができました。また、機器の使用期間が短縮され、資産の利用性は50%高まりました。

北米では、変革プログラムにより、多技能化と遠隔操業により人員の生産性が向上しました。カナダのある顧客企業では、最初の検層作業に失敗した後でケーシングした不安定な坑井で抵抗率測定が必要でしたが、CHFR* ケースドホール地層抵抗率ツールはこれに最適なソリューションとなりました。ヒューストン遠隔操業センターのCHFRフィールドエンジニアは、すぐさま坑井現場にいるカナダのフィールドエンジニアをサポートし、11時間に及ぶ検層と最終分析を完了しました。また、このセンターは、コロラドの顧客企業の要請に応じてRSTPro* 油層飽和ツール技術を用いた油層評価を行いました。顧客企業は4日間、24時間操業で20の坑井を検層しなければなりませんでした。このセンターが夜間の操業を担当し、この作業はサービス品質事故なしに予定通りに完了することができました。この遠隔操業により顧客企業は操業費用を削減し、健康・安全・環境(HSE)リスク負担を軽減しました。

シュルンベルジェ統合サービス管理(ISM)のシェル向けの出航・掘削プロジェクトの多年契約は、ベナン、トルコ、ガボンの3カ国で合計5つの坑井を掘削し、2016年2月に完了しました。合計16,120 mを掘削し、複雑な物流をうまく管理し、このプロジェクトの操業は成功しました。シェルとシュルンベルジェのチームの配備、統合、整合的目標を含むISMモデルにより、プロジェクトを通して継続的な改善が成され、世界クラスの成果を達成しました。顧客企業は、出航・掘削プロジェクトで予定外の出来事が発生した際に卓越したサポートを提供したISMの重要な役割を評価しました。

ルーマニア沖合では、ISMが黒海での深海探査プロジェクトを完了しました。このプロジェクトには7つの坑井が含まれ、10種類の製品ラインにわたる掘削、地層評価、坑井試験技術を用いて、約2年の操業で22,000 mを掘削しました。PowerDrive Xceed* 回転操行性システムを含む掘削技術と、Rhino XS*水圧膨張、Rhino XC* オンデマンド油圧駆動リーマーにより、黒海で最長となる1,551 mの17½インチ区間を掘削し、記録を達成しました。油層定義グループの技術にはQuanta Geoフォトリアリスティック油層地層学サービス、Saturn* 3Dラジアルプローブ、Muzic*ワイヤレス遠隔操作が含まれます。これにより、坑井は予定された予算の範囲で完成し、顧客企業のプログラム目標を達成することができました。

アブダビでは、SISがアブダビ国営石油会社およびその操業企業向けに探鉱・生産情報ソリューション(EXPRIS)プロジェクトの展開を完了しました。2012年にSISと締結したこの契約では、1000人以上のユーザーに展開し、さまざまな地球物理学、地質学、掘削、坑井仕上げ、流体サンプル分析、坑井試験、生産の各データを効率的かつ直感的に利用できるようにします。EXPRIS はProSource* E&Pデータ管理・提供システムに基づいているため、ユーザーはこれらのデータを他の技術用途で使用することができ、ユーザーの生産性とチームの統合が高まります。

ブラジルでは、ワイヤーラインがペトロブラス向けにTuffLINE* トルクバランス複合ワイヤーライン・ケーブルを採用し、ルーラ・プレソルト油田で最短の操業時間で最長の区間を穿孔し、新たな記録を達成しました。TuffLINE* 複合ケーブルにより、超深海坑井の厳しい条件を克服し、これらの坑井では5回の作業で34時間で合計134 mを穿孔しました。これにより顧客企業はリグ時間を29時間短縮できました。

北海ノルウェー海域では、ワイヤーラインが、ルンディン・ノルウェー向けにエドヴァルド・グリーク油田の評価井で、礫岩質貯留層、石灰岩、被覆シェールでの応力試験を含む油層地層試験と流体サンプリング作業を行いました。揚降同時地層試験技術により、浸透性、異方性、地層生産性を効果的に評価し、含油区間で地層流体サンプルを取得し、水区間の浸透性を評価することができました。これらのサービスはすべて、100%の操業効率で実施され、顧客企業の機械的地球モデルおよび油田開発計画に必須の情報を提供しました。

中国沖合では、ワイヤーラインが中国海洋石油総公司(CNOOC)向けに南シナ海の超深海坑井で油層定義グループの技術を組み合わせました。XL-Rock大量回転式サイドウォール・コアリング・サービスおよびMDT* モジュラー型動的地層測試器技術とともに、MSCT* 機械的サイドウォール・コアリング・ツールは、従来のコア掘削法に取って代わりました。ワイヤーラインの技術を組み合わせることで、顧客企業は120万ドルを節約し、作業は非生産時間ゼロで問題なく実施されました。

  掘削グループ     (単位:100万ドル、利益率は除く) 四半期     変化率 2016年3月31日締め     2015年12月31日締め     2015年3月31日締め 前四半期比     前年同期比 売上高 $2,493 $2,953 $3,922 -16% -36% 税引き前営業利益 371 494 778 -25% -52% 税引き前営業利益率 14.9% 16.7% 19.8% -183 bps -496 bps 減分営業利益率 27% 29% 掘削グループの売上高は25億ドルで、掘削活動が大幅に低下して前四半期から16%の減少となりました。また、価格圧力が続いたこと、季節的な冬季の活動低迷、通貨の下落により、特に掘削・計測サービスおよびM-I SWACOの業績に影響が及びました。

税引き前営業利益率は前四半期から1.83ポイント低下して15%となりました。活動の低迷と価格の低下により売上高は大きく減少しましたが、迅速な資源の調整により、減分利益率は前四半期から横ばいの27%を維持しました。

第1四半期、操業上の重要な出来事、変革プログラムの効果、新たな技術の導入が、世界各地で掘削グループの製品ラインの業績に寄与しました。

ブラジル沖合では、掘削グループが、レプソル・シノペック向けに、超深海カンポス盆地での30カ月のキャンペーン中に、難しい4つのプレソルト坑井と1つの枝抗を掘削しました。合計75回のボトムホール・アセンブリによる作業で15 km以上を掘削しました。技術統合による共同ビジネスモデルにより、信頼性と効率が大きく向上し、4つの坑井の最後の仕上げは予定より26日早く完了しました。レプソルとシュルンベルジェのエンジニアリング・チームが協力し、最良の坑井建設設計を策定しました。成果ベースのモデルを用いることで、商業的調整が改善されました。「掘削同時」技術を組み合わせることで、複雑な油層の定義が向上しました。ダウンホール掘削ツールの信頼性、標準作業指示書の使用、ISMからの計画策定および調整サポートにより、掘削・計測サービスの非生産的時間は、合計7300時間の操業時間のうち8時間未満に抑えることができました。掘削・計測サービスの多技能化された傾斜掘り人員は、WELL COMMANDER* 循環ツール技術およびRhino* 統合掘削孔拡張システムを用いることで、人員の生産性を高めました。

オーストラリアでは、変革プログラムにより、掘削・計測サービスは、シェブロン向けにバロー島で遠隔操業を活用し、操業コストを削減することができました。バロー島のCO2圧入プロジェクトには17の坑井が含まれており、年間330~400万トンのCO2を圧入する予定で、世界最大の長期的CO2貯留プロジェクトとなります。遠隔操業を実施することで、掘削・計測サービスは操業コストを削減し、健康・安全・環境リスクを抑制し、環境フットプリントを削減しました。また、このサービスの提供により、総操業時間で99.7%の効率を達成しました。

また、変革プログラムにより、米国陸上での遠隔操業を行うことで人員の生産性が向上しました。パーミアン盆地に指令センターを設立することで、掘削・計測サービスは遠隔操業活動を27%増やし、HSEリスクの負担を軽減しました。これにより、掘進率は82%向上し、坑井コストが削減され、顧客企業への納入時間が短縮されました。また、2015年の操業の信頼性は、前年度に比べ31%向上しました。これらの成果と遠隔操業指令センターにより、現場の作業人員数を調整することができました。

掘削グループは、イタリアおよびエジプトの顧客企業向けに操業の多技能化を図ることで人員の生産性を向上させ、変革プログラムの節目を達成しました。イタリアでは、掘削流体エンジニアが固体制御機器を操作し、傾斜掘り人員が特殊ツールを操作できるよう多能訓練を行いました。これにより、リグ現場での作業面積が減少し、HSEリスクが抑制され、2015年には作業能力は33人年分増加しました。エジプトでは、掘削グループは、掘削・計測サービス、M-I SWACO、ビット・掘削ツールの合計27人のフィールドエンジニアおよび傾斜掘り人員がビットを操縦できるよう多能訓練し、多技能化と遠隔操業で人員の生産性を高めることができました。遠隔操業とともに、この多技能化により操業コストが削減され、作業能力は162人分増加しました。

カナダ沖合では、シュルンベルジェは、フレミッシュパスの深海におけるスタトイルとの多年統合サービス契約で、HSE事故なしに合計500日、累計1万操業時間を完了しました。掘削・計測サービス、スミス・ビット、M-I SWACO、ジオサービシズ、ビット・掘削ツールの技術を組み合わせることで、スタトイルは複数の硬い鉱条地層を正味掘進率190.1 m/時で掘削し、新たな記録を達成しました。これは2015年の同じキャンペーンで達成された以前の記録を上回るものです。

オーストラリア沖合では、掘削・計測サービスがクアドラント・エナジー向けにGeoSphere* 掘削同時油層マッピングサービスを採用し、コニストン油田の15の枝抗を有する6つのマルチラテラル坑井を掘削しました。この油層は断層作用が高く、存在する石油の15~20%しか採取できず、採取を最大化するためには坑井配置が非常に重要でした。GeoSphere技術により、坑井から100フィート以上にわたる地下の層理と流体接触の詳細が明らかになり、最適な坑井配置が可能になり、これまで検出されなかった油層が見つかりました。これにより、枝抗の全深度は11,155フィート伸び、顧客企業は予想の石油採取量増加により利益が得られました。

メキシコ沖合では、M-I SWACOがPEMEX向けにダイナミック圧力管理技術を採用し、浅海の高圧・高温試掘井を掘削しました。沖合環境で管理圧力掘削を行うことで、狭い操業範囲を掘削し、流体損失をなくし、掘削作業を向上させました。顧客企業はまた、従来の掘削時間の3分の1で、油層を確認し、さらなる石油埋蔵量を追加することができました。

ノルウェー沖合では、ビット・掘削ツールがスタトイル向けにTCT ツーコーン・カスタマイズ・ドリルビットでStinger*円錐ダイヤモンドエレメント技術を採用し、6706鉱区のギュミル坑井で垂直区間を掘削しました。この垂直区間は単一の作業で掘削し、スタトイルはリグ設定からリグ除去まで2週間足らずで、開坑から全深度まで最速で掘削した坑井の1つとなりました。また、顧客企業は正味掘進率92 m/時の新記録を達成しました。

米国陸上では、ビット・掘削ツールがQEPエナジー向けに、ワイオミング州のパインデール・アンティクラインでONYX 360* 回転カッター・ドリルビット技術を採用して掘削効率を向上させました。ONYX 360 ドリルビット技術により、掘削回転時に熱を放散することができ、研磨性の高い地層でドリルビットの耐久性を維持しました。ONYX 360 技術を採用することで、顧客企業はオフセット坑井に比べて掘進率を高め、ビットの摩耗によるリグ移動回数を削減し、坑井当たりの掘削時間を11時間短縮することができました。

  生産グループ     (単位:100万ドル、利益率は除く) 四半期     変化率 2016年3月31日締め     2015年12月31日締め     2015年3月31日締め 前四半期比     前年同期比 売上高 $2,348 $2,632 $3,705 -11% -37% 税引き前営業利益 208 302 544 -31% -62% 税引き前営業利益率 8.9% 11.5% 14.7% -258 bps -580 bps 減分営業利益率 33% 25% 生産グループの売上高は前四半期から11%減少して23億ドルでした。売上高減少の74%は北米の陸上活動がさらに低迷したためで、顧客企業の探鉱・生産支出がさらに削減されたことから、リグカウントがさらに減少し、価格圧力が強まりました。新たに支出が削減される前、すでに圧力ポンピング・サービスの市場価格は持続不可能なレベルに達し、多くのサービス企業が厳しい財政状況に陥りました。

税引き前営業利益率は前四半期から2.58ポイント低下して9%となりました。これは主に圧力ポンピング・サービスの価格がさらに低下したためです。北米での減少分が増えたことから、前四半期比での減分営業利益率は33%に増加しました。

当四半期、生産グループのさまざまな新しい技術により、操業効率が高まり、生産が加速され、採集が強化されて、顧客企業は技術的な問題を克服することができました。

シュルンベルジェはメキシコでさまざまな技術を組み合わせ、2つの深海試掘井で完全な地層分離を達成しました。坑井サービスのInvizion 坑井健全性サービスにより、掘削、石油物理学、地質工学のリアルタイム・データを統合し、強固なセメンチング設計を実現しました。これにより、地層分離が向上し、刺激処理の成功率が高まりました。また、掘削・計測サービスのSonicScope*掘削同時多極音波検層により圧縮およびせん断測定を行い、間隙圧力およびフラクチャー勾配を推定しました。これらの2つの技術により、セメンチング作業を総合的に分析し、質の高い地層分離により、顧客企業は1日当たり約120万ドルの操業費用が追加される可能性のある費用のかかる改修作業を行う必要がなくなりました。

ガーナ沖合では、坑井サービスが、テュロウ・オイル向けにジュビリー油田でInvizion Evaluation*坑井健全性評価サービスを行いました。Invizion Evaluation 技術により、1つの坑井では効果的な地層分離が行われ、この教訓を他の採掘井にも適用できました。この評価により、生産を最適化し、費用のかかる補修作業を行う必要がなくなりました。これにより、顧客企業は坑井当たり24万5000ドル、および150万ドルに相当するリグ時間を削減することができました。

エクアドルでは、人工採油が、ANDESペトロリアム向けにある坑井でZEiTECS Shuttle*リグレスESP交換システムの取り付けに成功しました。プラグ・アンド・プレイ設計とは、ワイヤーライン、コイルドチュービング、あるいはサッカーロッドを用いて、リグなしで、あらゆる標準ESPアセンブリを回収・再配置できるということです。ZEiTECS Shuttleシステムにより、効率が向上し、操業コストが削減され、生産遅延を最小限に抑え、操業の中断をなし、健康・安全・環境(HSE)リスクが抑制されました。

オマーンでは、シュルンベルジェ抗井サービスがオマーン石油開発社向けにFUTUR*自己修復セメント・システムを採用し、サハ・ニハイダ油田の坑井で長期的な地層分離を行いました。FUTUR 技術は、炭化水素に接触すると自己修復し、無事に経路を密閉して、坑井介入を行うことなく坑井の健全性を回復します。質の高い地層分離により、顧客企業はHSEリスクの負担を軽減し、代替の坑井を掘削するコストを削減することができます。

北海英国海域では、人工採油がアパッチ・ノースシー向けにフォーティーズ油田の坑井でMaxFORTE*高信頼性電動海中ポンプ技術を採用しました。MaxFORTE技術は従来のポンプシステムに比べて稼働時間が長いため、顧客企業は改修のリグ時間を削減し、坑井の稼働時間を延ばし、生産遅延を抑制することができます。

財務諸表

  要約連結損益計算書     (単位:100万ドル、1株当たりの金額を除く)     四半期 3月31日締め       2016     2015

プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ