東芝:6TBのニアライン向けHDDの製品化について

プレスリリース発表元企業:Toshiba Semiconductor & Storage Products Company

配信日時: 2014-12-18 11:28:00

東芝:6TBのニアライン向けHDDの製品化について

(東京)- (ビジネスワイヤ) -- 株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社は、サーバーやストレージシステム、データセンターなどでデータ保存に使用される大容量の3.5型ニアラインHDDとして、記憶容量6TB[1]を実現したSATAインターフェースと、SASインターフェースの2モデルを製品化し、2015年第1四半期からサンプル出荷を開始します。

東芝:6TBのニアライン向けHDD (写真:ビジネスワイヤ) 東芝:6TBのニアライン向けHDD (写真:ビジネスワイヤ)

今回「MG04シリーズ」のラインアップに追加される大容量6TBの製品は、SATAインターフェースの「MG04ACA600E/A」と、新たに12Gbit/s[2]のSASインターフェースを採用した「MG04SCA60EE/A」で、データ処理の高速化と共にシステムに要求される大容量化に応えます。また同時に、「MG04SCAxxEE/Aシリーズ」の5TB、4TB、2TBのモデルでも12Gbit/sのSASインターフェースで新たに提供を開始します。

新製品の6TBモデルは、前世代「MG03シリーズ」の最大容量4TBと比較して記憶容量が50%増加し、データ転送速度が約30%向上(MG03xxx400x:165MiB[3]/s、MG04xxx60Ex:205MiB/s)しました。また、4Kネイティブと512Bエミュレーションのアドバンストフォーマットをサポートしており、最新のサーバーやストレージシステムにも従来型のシステムにも使うことができます。

新製品は、予期しない電源遮断時に、キャッシュにある未記録のデータを磁気記録メディアに書き込むためのパーシステントライトキャッシュ(PWC)[4]技術を搭載しています。この技術により、電源が遮断されたときにもキャッシュ上の未記録データを記録するので、データを失う危険を回避することができ、システムの信頼性向上を図ることができます。

また新製品は、廃棄や再利用時に記録されているデータを短時間で無効化する機能「Sanitize Device Feature Set」[5]をオプションで搭載可能です。本機能により、記録されている機密性の高いデータや個人情報などを短時間で無効化し、効率的な廃棄、再利用が可能となります。

[1] 記憶容量: 1TB(1テラバイト)=1,000,000,000,000(10の12乗)バイトによる算出値です。しかし、1GB=1,073,471,824(2の30乗)バイトによる算出値をドライブ容量として用いるコンピューターオペレーティングシステムでは、記載よりも少ない容量がドライブ容量として表示されます。ドライブ容量は、ファイルサイズ、フォーマット、セッティング、ソフトウェア、オペレーティングシステムおよびその他の要因で変わります。
[2] 読み出しおよび書き込み速度は、ホストシステム、読み書き条件、ファイルサイズなどによって変化します。
[3] 1メビバイト(MiB)は1,048,576バイト(2の20乗)として計算しています。
[4] PWCは、ドライブがデータ書込み完了をホストに通知したあとで、まだディスクに書き込まれていないデータを管理する機能です。書込みデータは通常、ディスク上の指示されたLBAに書かれますが、まだディスクに書かれていないデータは、予期しない電源遮断があった場合、PLP(Power Loss Protection:後述)が提供するバックアップ電力によって、フラッシュメモリに書き込まれます。フラッシュメモリに書き込まれたデータは、次の電源ONのときにディスクに書き込まれますが、通常より起動時間が長くなる事があります。
1) PLP はすべてのデータを保障するものではありません。推奨手順以外の電源遮断では、データ を失う恐れがあります。
2) 書込み完了を報告する前の電源遮断では、データを失う恐れがあります。
PLP (Power Loss Protection): データ転送中に急な電源遮断が起こった場合にも、ディスク回転減速時の逆起電力により、バッファメモリなどに保存されたデータを磁気ディスクに記録する機能。
[5] SIE: Sanitize Instant Erase。SIE は、サニタイズ・デバイス・フィーチャー・セット(Sanitize Device Feature Set)に準拠しています。サニタイズ・デバイス・フィーチャー・セットは、米国国家規格協会のT10 (SAS)およびT13 (SATA)委員会で定められた規格で、瞬時に磁気ディスクに記録されたデータを無効化する技術です。

新製品のさらに詳しい仕様については下記ページをご覧ください。
http://toshiba.semicon-storage.com/jp/product/storage-products/enterprise-hdd.html

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