ボストン・ストラテジクス: 富士フイルムの抗がん剤FF-10501の再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)対象の第一相臨床試験を開始

プレスリリース発表元企業:Boston Strategics Corporation

配信日時: 2014-09-01 10:00:00

ボストン・ストラテジクス: 富士フイルムの抗がん剤FF-10501の再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)対象の第一相臨床試験を開始

(ボストン)- (ビジネスワイヤ) -- 米国マサチューセッツ州ボストンに本社を置く臨床ステージの総合医薬品研究開発会社Boston Strategics Corporation(BSC)は、富士フイルムの子会社 FUJI FILM Pharmaceuticals U.S.A., Inc. (FPHU) の主要な戦略的グローバル医薬品開発プロバイダーとして、富士フイルムの抗がん剤FF-10501の再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)を対象とした第一相臨床試験を米国で開始しました。本臨床試験は血液がん、特にMDSにおける世界的権威であるGuillermo Garcia-Manero教授(ガルシア教授)を治験責任医師としてテキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター(MD Anderson)にて実施中です。

MDSは、血液腫瘍の一種で、血球を作る造血幹細胞に異常が生じて十分な量の血球を作ることができなくなった結果、血球減少を起こす疾患です。また、一部、予後不良の患者さんで急性骨髄性白血病に進行する難治性疾患でもあります。現在、米国内のMDSの患者数は6万人で、特に高齢者に多く認められます。FF-10501は、血液がん細胞の増殖を抑制するだけでなく、正常機能を持つ細胞への分化を促進することが期待されています。

BSCはMD Anderson との戦略的アライアンス契約に基づき、MD Andersonの世界最高レベルの臨床試験機能を駆使して第一相および初期第二相臨床試験を実施し、がん患者さんでの安全性プロファイルと臨床作用確認を達成します。「進行血液がん患者さんにおけるこの重要な臨床試験をFPHUおよびBSCと協働して行うことは私達の大きな喜びです。この薬は従来のがん化学療法では効果の見られなかった患者さんにとって新たな治療方法となることが期待されます。この臨床試験をMD Andersonでさらに進められることを嬉しく思っています。」とガルシア教授は語ります。

この臨床試験は、FPHUとBSCとのコラボレーションの最初のケースで、これにより、BSCはFPHUの抗がん剤開発のグローバル戦略を最適化・実行します。BSCが有する抗がん剤開発の高い専門性と 「真の」オープンイノベーション™を駆使することで得られる世界最高のリソースとのコラボレーションを使って、世界中のがん患者さんでのより効率的で優れた結果をFPHUに提供していきます。

「この臨床試験の開始は、FPHU の新たな医薬品R&Dプラットフォームを開発するためのBSCとFPHUのパートナーシップにとって重要なマイルストーンであり、富士フイルム独自の抗がん剤パイプラインのグローバル開発にとっての画期的で効果的なアプローチを期待させるものです」と語るのはBSCの北山英太社長です。「両社は、重要な新規抗がん剤開発のために、業界標準を打ち破る開発スピードと高質で安価な開発を達成するための画期的なアプローチを使い、画期的な治療法を提供することに最大限の努力をしていきます。」

Boston Strategics Corporation(BSC)について:

BSCは、グローバル医薬品開発プログラムを後期探索研究段階からトランスレーショナル研究、Phase 1(First in Man)・臨床有効性実証(PoC)試験まで開発、管理、最適化する経験を有する総合医薬品研究開発会社です。BSCのミッションは、“True” Open Innovation™プラットフォームを使って医薬品開発のパラダイムを変革することで患者さんのヘルスケアの改善に努め続けていくことです。

“True” Open Innovation™について:

「真の」オープンイノベーションは、既存インフラに依らず、各分野の主要な専門知識を外部から導入することで内部インフラに起因する限界を突破するための画期的ビジネス・コンセプトです。医薬品開発のように非常に専門性の高い産業では、大きな内部組織やチームの専門的能力の限界が致命的となります。「真の」オープンイノベーションは、大きな組織への依存を減らし、個々のプログラムの特性に応じて重要な医薬品開発の専門的能力を外部から導入することで、このような限界を乗り越えようとするものです。

テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター(MD Anderson)について:

MD Andersonは、世界最大級のがんセンターで、2012年には約11.5万人のがん患者に治療を提供し、そのうち約1万人が臨床試験に参加しました。2013年7月、BSCは同センターと戦略的アライアンス契約を締結し、強力な臨床開発能力を確立しました。





連絡先
Boston Strategics Corporation
Eita Kitayama, MSc(北山英太)
+1-781-258-9721 (cell)
Founder / President / Producer
Eita.Kitayama@BostonStrategics.com (email)
www.BostonStrategics.com (website)

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