使用済みプラスチックの再資源化事業への取り組みとして「株式会社アールプラスジャパン」へ資本参加

プレスリリース発表元企業:ダスキン

配信日時: 2021-07-06 11:00:00

 株式会社ダスキン(本社:大阪府吹田市、社長:山村輝治)は、世界で問題視されている海洋プラスチックごみに起因する廃プラスチック問題に対して、企業としての社会的責任を果たし国の定めたプラスチック資源循環戦略に対応していくために、2020年6月に事業を開始した共同出資会社「株式会社アールプラスジャパン」に資本参加し、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組みます。



 当社ではこれまでも、プラスチック課題において、ダストコントロール事業ではバイオマスレジ袋の導入、ミスタードーナツ事業では無料レジ袋の廃止やバイオマスストローを導入するなど、課題解決に取り組んできました。この度、将来的に使用済みプラスチックからのリサイクル素材の提供を得るため、使用済みプラスチックの再資源化開発を進める「株式会社アールプラスジャパン」とともに技術、仕組みの構築に努めてまいります。

 当社は、2021年6月24日に策定した「ダスキン環境目標 2030(DUSKIN Green Target 2030)において、2030年までに容器包装プラスチックリサイクル率60%、化石資源由来プラスチック25%排出抑制(2020年度比)にすることを目標に掲げています。今後もプラスチック容器包装の3R(リデュース:発生抑制、リユース:再使用、リサイクル:再資源化)とリニューアブル(再生可能資源への代替)の推進に取り組んでまいります。


■共同出資事業における取り組みについて

 当社が資本参加する株式会社アールプラスジャパンは、米国のバイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社(Anellotech Inc.)とともに、環境負荷が少なく効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術開発を進めています。世界で共通となっているプラスチック課題解決に貢献すべく、回収プラスチックの選別処理、モノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造に、商社、飲料・食品メーカーなど業界を超えた連携により、2027年の実用化を目指していきます。


■使用済みプラスチックの再資源化技術について

 現在国内ではペットボトル以外のプラスチックは、多くが燃焼※1されていると言われています。今回の技術は、ペットボトルを含むその他一般のプラスチックを、直接原料(ベンゼン・トルエン・キシレン・エチレン・プロピレンなど)に戻すケミカルリサイクル※2の技術です。

 この技術が確立できれば、従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待しています。より多くの使用済みプラスチックを効率的に再生利用することができると考えています。

※1. 焼却時に発生する熱を回収し、発電や熱供給に活用するサーマルリカバリー(熱利用)を含む
※2. 使用済みの資源をそのままではなく、化学反応により組成変換した後にリサイクルする

[画像1: https://prtimes.jp/i/5720/630/resize/d5720-630-0613ba799acc9e071211-0.jpg ]


■共同出資会社の概要
会社名:株式会社アールプラスジャパン
事業開始:2020年6月5日
本社所在地:東京都港区台場2-3-3
代表取締役社長:横井恒彦
事業内容:使用済プラスチックの再資源化技術の開発・実用化推進

参考:アネロテック社(Anellotech Inc.)について
2008年創業。米国ニューヨーク州パールリバーに本社・研究開発機能をもつバイオ化学ベンチャー企業。非食用の植物由来原料から石油精製品と同一性能を持つベンゼン・トルエン・キシレンを生成する技術開発を進めている。

【参画企業】
[画像2: https://prtimes.jp/i/5720/630/resize/d5720-630-4c12165f3f984373533f-1.jpg ]


PR TIMESプレスリリース詳細へ