【新型コロナ】ひとり親家庭への第三波と緊急事態宣言の影響

プレスリリース発表元企業:GNJP

配信日時: 2021-03-12 11:52:18

「携帯も何回か止まり、家賃も滞納、ガスと水道が止まりました。もうそろそろ限界」 1都3県で回答者の65%が「会社都合」による就労時間減少 

2021年1月、11の都府県で2度目の緊急事態宣言が出され、首都圏の1都3県では、3月7日の期限を2週間延長されました。
今回の宣言期間中は、特に飲食業界への影響が大きいと言われていますが、ひとり親家庭にアンケートを取ったところ、第三波と緊急事態宣言による仕事への影響が出たと回答した人は1都3県で67%にのぼり、そのうちの65%は会社都合により就業時間が減ったと回答しました。
ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」を運営する認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン(東京都大田区)は、2月1日から14日にかけ、食品支援に申し込んだ関東1都3県 (以降「東京と記載」)及び大阪府の「グッドごはん」利用者にアンケート調査を行い、新型コロナウイルス第三波と緊急事態宣言の影響を調べました。
アンケートのコメントからは、非正規雇用の割合が多く、ひとりで仕事と育児を背負うひとり親から悲痛な声が聞こえてきました。



【新型コロナウイルス第三波と緊急事態宣言の影響に関するアンケートについて】
アンケートに回答したのは、認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが運営する、ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」を利用する、「ひとり親家庭等医療費受給者証」を持つ東京近郊および大阪のひとり親です。

※ひとり親家庭等医療費受給者証:18歳未満の子どもを養育し、所得が限度額未満かつ生活保護を受けていないひとり親家庭等に交付される医療費助成制度の医療証

実施日:2月1日から14日
対象者: 「グッドごはん」に食品を申し込んだ東京(関東1都3県)および大阪の利用者
(東京は主に大田区、品川区、その他東京・神奈川・埼玉 / 大阪は大阪府を指す)
有効回答数:東京734名 / 大阪府449名


[画像1: https://prtimes.jp/i/5375/48/resize/d5375-48-232806-0.jpg ]


仕事に影響が出たかどうかを聞くアンケートでは、東京・大阪共に7割近くが「はい」と回答しました。


[画像2: https://prtimes.jp/i/5375/48/resize/d5375-48-422977-2.jpg ]

また、「はい」と回答した人のうち、営業時間・シフト短縮・従業員削減等による会社都合で就労時間が減ったと答えた人が最も多く、東京では65%、大阪では61%を占めました。

【不安に思うことは】
「第三波と緊急事態宣言の影響・不安がある方はお書きください。 」という質問には、 任意の自由記入項目にもかかわらず、東京・大阪合わせて1,233名中537人が回答し、 不安を吐露しました。

子供が大学をやめて働くといいだした。
10月にやっと仕事が決まり、安定して収入が得られると思っていたのに、12月以降、子どもや私自身が少し熱があるだけでも出勤をしてはいけなかったり、会社自体も隔日で在宅勤務で残業禁止のため、収入が半減してしまい、このままでは、高校を続けさせることも難しく、子どもたちの今後が不安。
1月18日から緊急事態宣言で現在のパート(居酒屋の仕込み、工場)は休みになりました。
給料も約6万減ると知らされ、2月に突入しましたがいつから仕事が再開するかも未だ分からず、不安な毎日で出来る限りの生活、節約をしてます。
パートで掛け持ちしていますが、二つともシフトが半分以下と時短になり、以前より3分の1しか収入がありません。転職もなかなか求人がなく本当に将来が不安です。
抗がん剤治療中の母と糖尿病の父が一緒に住んでいる為、収入源はわたしのみなので、金銭的に厳しい。高校1年生の子供が少しでも家計を助けたいと言ってくれていますが、バイトはもうしばらく自粛するようにしています。
携帯も何回か止まり、家賃も滞納、ガスと水道が止まりました、、、もうそろそろ限界です。
娘の中学校制服代金がない。
もう生きていくのが辛いです。
転職するにも、失業者がたくさんいるため面接にも進むことができません。このままでは生活保護も検討してます。そうならないよう、頑張ります。


3月、4月は子育てをしている家庭にとっては進学・進級に関わる出費の多い時期で家計が圧迫され、食費さえも削っている家庭があります。「食費を削る」と言っても、外食や高価なものを控える・セール品を買うといった程度ではなく、中学生の男の子の体重が8キロも落ちてしまうような、成長や栄養状態に影響を及ぼすほどの「食費を削る」ケースもみられています。

グッドネーバーズ・ジャパンが運営するフードバンク事業「グッドごはん」では、 2020年、 利用希望者が前年比で7倍に増加しました。私達は、食べることはこころと身体を満たす、 すべての始まりであると考え、 毎月ひとり親家庭に食品を提供しています。

【利用者の方より】


「食べるものがなくなる恐怖」というのは、本当に怖いです。 生きていけないかもしれない、という恐怖の中、それでもなんとか頑張ろうという前向きな気持ちになれるのは、こうした支援してくださる方がいることのおかげです。

■ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」とは

[画像3: https://prtimes.jp/i/5375/48/resize/d5375-48-830575-3.jpg ]


「グッドごはん」とは、主に東京近郊および大阪在住のひとり親家庭(※)を対象に、食品を無料で配付する事業です。企業や個人の寄付によって集まった、お米や調味料、レトルト食品、お菓子など、約18,000円相当のカゴいっぱいの食料を毎月ひとり親家庭に配付しています。

※1 当事業の対象者は、ひとり親家庭等医療費受給者証をもつ、所得が限度額未満かつ生活保護を受けていないひとり親家庭で、通常は東京都大田区および大阪市の配付拠点に直接取りに来られる方を対象としています。
https://www.gnjp.org/work/domestic/gohan/

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