日本体育大学の生徒320人にVR実習の効果検証をスタート。救急医療学科からVR実習を本格導入へ!救急救命士のVR教材を共同開発

プレスリリース発表元企業:株式会社ジョリーグッド

配信日時: 2020-11-26 14:00:00

 株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)と、日本体育大学(東京都世田谷区、学長:具志堅幸司、以下 日本体育大学)は、ジョリーグッドが提供する医療教育プラットフォーム「オペクラウドVR」を活用し、救急救命士のVR教材を共同開発します。またこのVR教材を活用した臨場感のある実践的な実習の確立を目指し、日本体育大学の救急医療学科の全学生320名を対象にVR×対面実習の効果検証を開始します。



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■救急医の多くが期待寄せる救急救命士の病院内業務
 2024年から施行される医師の働き方改革。救急医療の現場では、医師の労働時間の短縮に向けて「医師でなくとも実施可能な業務は他職種に移管し、医師は『医師でなければ実施できない業務』に集中する」タスク・シフティングが重要課題の1つとなっています。救急医療のタスク・シフティング先として、法改正等を行い「一定の訓練等を受けた救急救命士が医療機関内で一定の業務を行うことが可能となれば、医師等の負担を軽減できるのでは」と期待されています。今後救急救命士の活躍の場が広がる中、コロナ禍で多くの教育機関はオンライン授業になり、臨床実習ができない状況となっています。

【病院内の救急外来業務等において、病院救命士が配置されることで、現場医師、看護師等の負担軽減になるか(救急病院からみた、タスク・シフティングへの期待)】
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■プレホスピタル教育の専門家チームで「VR×対面実習カリキュラム」を開発
 ジョリーグッドと日本体育大学は、プレホスピタル教育の第一人者である日本体育大学の小川理郎教授をプロジェクトリーダーに専門家チームを結成し、VR対面実習のカリキュラム開発を開始。実際の救急現場や救急車両内などイメージすることが難しい中、臨場感溢れるVRでは容易にイメージすることが可能です。また現場の再現が難しい場面や、救急救命士の手元もVRならリアルに体験学習ができます。
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 日本体育大学では、今回90台のVRゴーグルを導入し、知識や技術など様々な角度から学習効果を得られるのか徹底検証を行います。教育効果を客観的に評価し、VRと対面実習を受講することで救急救命士国家試験合格に必要な知識や技術を修得できる新たなVR×対面実習カリキュラムの構築を目指します。

■一対多の遠隔臨床実習を提供する「多接続リモートVR臨床システム」
 「多接続リモートVR臨床システム」(以下 本VRシステム)は、講師と受講者が、どこか一箇所に集まることなく、治療スタッフそれぞれの360°視野を、どこからでもVRで一斉に臨床学習できる次世代型医療教育システムです。本VRシステムを活用した遠隔VR講義では、VRによる臨床実習を一斉に提供することで、離れた場所にいる受講者らが現場に立ち会っているかのようなヴァーチャル実習を実現します。講師のタブレットアプリでは、注視してほしいポイントをタブレット上に描画することで、受講者のVR内での視線を誘導するなど、昨今の新興感染症による休校や実習の休講の中でもスムーズなリモートVR授業を進行することができます。
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■日本体育大学保健医療学部 救急医療学科長 小川理郎先生
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 当学科では、臨床経験が豊富で長年日本の救急医療や病院前救護を支えてきた指導的立場の教員から、『1、医療人に求められる高い倫理観と崇高な精神』『2、傷病者と家族への共感的・支持的態度』について、シミュレーション実習を中心に具体的かつ実践的で熱のこもった教育をしています。
VR映像を活用した教育は従来の講義や実習と比較して、知識や技術の 修得に効果があると報告されています。この取り組みは日本や世界で見ても非常に先駆的な取り組みであり、病院前救護/医療現場に携わる救急救命士 教育のモデルケースになると確信しています。


■報道、消防、医療関係者対象50名限定!公開VR×対面実習実施
 日体大では、コロナ感染対策を行いながらVRを用いた対面実習を開始。以下の日程で公開実習を開催します。

<開催概要>
日程:2020年12月9日(水)
   10時30分~11時00分(報道受付)
   11時00分~12時30分(実習見学)
   12時30分~13時30分(体験コーナー)※参加自由
会場:日本体育大学 横浜・健志台キャンパス9号館1階9103教室
対象:報道、消防、医療関係者など(先着50名まで)
※各団体において、最小人数でのご参加をお願いいたします。
※本講座は、日体大の新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインに従い実施いたします。

<公開VR×対面実習問い合わせ>
日本体育大学 保健医療学部 救急医療学科 鈴木健介、須賀涼太郎 TEL:045-507-6328
<取材問い合わせ>
日本体育大学 広報課 TEL:03-5706-0948


 ジョリーグッドと日本体育大学は、今回の救急救命士への教育を皮切りに、医療分野以外にもスポーツ選手への教育などの運動学習分野でもVR臨床実習の応用を視野に入れています。VRカリキュラム活用分野の拡張と共に、海外への展開も視野に入れ検証・開発を行ってまいります。

 ジョリーグッドでは、オペクラウドVRによる様々な効果実証を実施したい医療機関や教育機関、機器メーカーなどのパートナーを募集しています。
問い合わせはこちら:https://jollygood.co.jp/opecloud

■日本体育大学
保健医療学部 救急医療学科(https://www.nittai.ac.jp/
健康医療系 (旧)救急蘇生災害医療学研究室(https://nittai-ems.com/
 日本体育大学 救急医療学科は、救急医療、蘇生医療、災害医療の3つの柱として、それぞれ国際的な立場で実践活動・指導のできる救急救命士を育成します。医療人として求められる高い倫理観と崇高な精神を徹底的に教育し、日本の各分野で活躍中の多数の著名人からの特別講義や国家試験対策が充実し、専門家からの質の高い講義と実践的な実習を行っています。当学科は、学科の独自性を追及し救急救命士としての標準的な知識と技術の維持を目指すために今後求められる再教育の環境と生涯教育を整備しています。

■VRによる臨床実習をいつでもどこでも「オペクラウドVR」(https://jollygood.co.jp/opecloud
 オペクラウドVRは、熟練医師やベテラン看護師、メディカルエンジニアなど治療現場のスタッフの視野を、高精度360度カメラで撮影・配信し、データ蓄積管理を行う統合システムソリューションです。医師の働き方改革で、現場での臨床実習の機会が圧迫される中、いつでもどこでもできるVRによる臨床学習が医療の質低下を防ぎ、すき間時間や自宅学習での新しいVR実習を可能にします。

■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/
 ジョリーグッドは、高精度な“プロフェッショナルVRソリューション”と、VR空間のユーザー行動を解析するAI エンジンなどを開発するテクノロジーカンパニーです。医療教育、障害者支援など、成長を加速し生きがいを支援するVR・AIサービスを開発、提供しています。

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