ナック Research Memo(4):2026年3月期は売上高が微減も、最終利益は増益。新たな取り組みが成長(3)

2026年7月28日 11:44

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記事提供元:フィスコ

*11:44JST ナック Research Memo(4):2026年3月期は売上高が微減も、最終利益は増益。新たな取り組みが成長(3)
■ナック<9788>の業績動向

(4) 住宅事業
売上高は11,686百万円(前期比12.6%減)、営業利益は278百万円(同30.5%減)となった。なお、販管費には(株)秀和住研ののれん償却額45百万円を含む。期初予想に対する達成率は、売上高13,000百万円に対し89.9%、営業利益250百万円に対し111.4%だった。売上面では、(株)ケイディアイにおいて、重点エリアの都内23区の地価高騰や、それに伴う土地仕入の競争激化に加え、建築基準法改正による着工の遅れに伴い分譲住宅の在庫を確保できず、販売数が減少した。これにより売上高は5,212百万円(同17.4%減)となった。(株)ジェイウッドでも、法改正に伴い確認審査が長期化したことで注文住宅の工期が延伸し、期中の完工棟数が減少した。一方、建築コストの上昇を受けた価格転嫁により受注単価は上昇したが、完工棟数の減少を補うには至らず、売上高は4,163百万円(同7.6%減)で着地した。秀和住研((株)秀和を含む)においても法改正に伴う確認申請審査の延伸により受注棟数が減少し、売上高は2,309百万円(同9.6%減)となった。利益面では各部門の減収が響き、ケイディアイにおいて利益率の高い物件販売があったものの、前期比で大きく減益となった。

(5) 美容・健康事業
売上高は6,694百万円(前期比2.9%増)、営業利益は247百万円(同26.0%減)となった。販管費には(株)JIMOS、(株)トレミーののれん償却額61百万円を含む。期初予想に対する達成率は、売上高7,000百万円に対し95.6%、営業利益230百万円に対し107.8%だった。売上面では、JIMOSでは主要ブランドである「MACCHIA LABEL(マキアレイベル)」「SINN PURETE(シンピュルテ)」に重点を置いた広告・販促施策を行った。特に「SINN PURETE」については、増収傾向の潮流に乗り、大手百貨店の直営店や商業施設内への展開を通じて販促を強化し、売上高は5,794百万円(同4.5%増)となった。(株)ベルエアーでは、卸売や販促イベントによる増収を図ったが、高齢化に伴う会員数の減少により販売数は減少し、売上高は264百万円(同3.9%減)となった。トレミーでは、新規顧客開拓や取引拡大を進めたものの、主要取引先からの受注減をカバーできず、売上高は775百万円(同6.4%減)となった。利益面では、JIMOSにおける広告販促への投資を行ったほか、他部門の減収が響き減益となった。

(6) その他
2026年3月期に新設されたその他部門は、新たな取り組みに関わる事業で構成されている。内訳は、韓国食品スーパーを運営する「Yesmart」事業、ワインの卸売事業を展開するTOMOEワインアンドスピリッツ(株)、中古品買取「買取大吉」のフランチャイズに加盟する(株)ナックライフパートナーズとなる。2026年3月期の売上高は1,933百万円(前期比51.0%増)、営業損失は231百万円(前期は営業利益27百万円)となった。販管費にはTOMOEワインアンドスピリッツののれん償却額2百万円を含む。期初予想に対する達成率は、売上高2,000百万円に対し96.6%、営業損失100百万円に対し営業損失231百万円だった。売上面では、「Yesmart」事業は2026年3月期に4店舗(宇都宮・北本・日野・太田)を出店し、7店舗体制としたことで売上が大幅に増加、売上高468百万円(同506.8%増)となった。TOMOEワインアンドスピリッツでは従来のBtoB販売に加え、同社グループの顧客に対するBtoC販売を拡大したが、大口顧客への販売が減少し売上高は923百万円(同0.8%減)となった。ナックライフパートナーズは、「買取大吉」事業で2店舗を出店し6店舗体制としたことで業績が順調に推移、売上高は624百万円(同129.1%増)と大幅に増加した。損益面では、立ち上げの段階にあるため出店等の先行投資がかさみ損失幅が広がったが、「Yesmart」事業では一定の店舗数が確保できたため新規出店は一時中断し、配送効率や店舗の品揃え改善等の収益性向上施策を推進する方針であることから、今後は損失幅が縮小していくと考えられる。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)《HN》

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