iOS 26.6パブリックベータ開始、iPhoneひったくり対策の「自動ロック」機能が近く登場か

2026年7月16日 07:25

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記事提供元:Tech Times

Photo by Rahul Chakraborty on Unsplash

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Appleは2026年7月13日(現地時間)、開発者およびパブリックテスター向けに「iOS 26.6 Beta 5」を同時リリースした。これにより、7月27日の週と予測される正式リリースに向けた最終調整に入ったとみられる。今回のアップデートでは、iPhoneがひったくられた瞬間に自動ロックするセキュリティ機能や、ペアレンタルコントロールにおける連絡先ブロック制限の通知機能などが注目されている。

■深刻化するiPhone盗難と「即時ロック」への需要

今回開発が進められている「ひったくり防止自動ロック」機能は、深刻化するスマートフォンの窃盗被害に対応するものだ。ロンドン警視庁の統計によると、2024年の携帯電話窃盗件数は11万7,211件に達し、2022年の9万810件から29.1%増加した。そのうちiPhoneは約7万1,000件を占めており、1日あたり320件という「産業規模」の窃盗が報告されている。

Appleが対策として狙いを定めているのは、端末がひったくられてからロックがかかるまでの「わずかな隙」だ。ロック解除状態のiPhoneを奪われると、既存の保護機能が作動する前に、犯人に銀行アプリや保存されたパスワード、Apple Payなどにアクセスされる危険性がある。iOS 17.3で導入され、iOS 26.4でデフォルト有効となった「盗難デバイスの保護」は強力だが、デバイスが一度脆弱な状態になることを前提としている。新機能はこの隙間を埋めるべく、犯人が操作する前にデバイスをロックすることを目指している。

■5つの信号を組み合わせて「ひったくり」を検知する仕組み

米テックメディアの9to5Macが5月にiOSのベータ版コードから発見した検知システムは、単一のセンサーではなく、5つの信号を同時に評価して盗難を判定する仕組みとなっている。

まず、iPhone本体の「加速度センサー」がひったくり時の急激な直線加速度を計測し、「ジャイロセンサー」がデバイスの向きが変わる急激な角度回転を捉える。これら2つのセンサーにより、ランニングやサイクリングなどの日常動作とは異なる「ひったくり特有の動き」を識別する。

3つ目の信号は、Androidの「盗難検出ロック」との大きな違いとなる「Apple Watchとの連携」だ。ペアリングされたApple WatchとのBluetooth接続距離を監視し、距離が急激に離れた場合(時計は所有者の手首にあり、iPhoneだけが移動した場合)に盗難と判定する。なお、Android 10以降に搭載されているGoogleの盗難検出ロックは、AIや端末のセンサー、Wi-Fi、Bluetoothを使用するが、ウェアラブル端末の独立した位置信号は利用していない。

最後の2つの信号は、誤検知を防ぐための「抑制シグナル」として機能する。自宅や職場など、信頼できる既知のWi-Fiネットワークに接続されている場合や、ジオフェンス(仮想的な地理境界)によって信頼できる場所にいると判定された場合は、自動ロックは作動しない。これにより、通勤や運動時の激しい動きによる誤作動を減らす設計となっている。

これらすべての条件(急激な動き、Apple Watchとの離脱、未知のネットワーク、未知の場所)が揃った瞬間にデバイスがロックされ、「盗難デバイスの保護」が有効化される。これにより、保存されたパスワードや決済カードの使用に生体認証が必須となり、Apple Accountのパスワード変更には1時間の遅延が課される。

ただし、現時点のベータ版では「Apple Watchが必須なのか、それともiPhone単体でも制限付きで動作するのか」という技術的な疑問は解消されておらず、米経済誌Forbesもこの曖昧さを指摘している。Appleからの公式発表や仕様の確定はまだ行われていない。

■既存の技術資産を活用したアプローチ

このひったくり防止機能は、Appleにとって全く新しい試みではない。2018年のApple Watch Series 4から導入されている「転倒検出機能」は、加速度センサーとジャイロセンサーを用いて転倒時の減速パターンを識別するものであり、今回の技術の直接的な先例となっている。

また、iOS 26.4からすべてのiPhoneで有効になっている「盗難デバイスの保護」が、新機能のセキュリティ基盤として機能する。ひったくり検知システムは、この保護基盤の起動タイミングを「盗難が疑われた後」から「盗難が検知された瞬間」へと前倒しするものだ。

Appleは英国の法執行機関から盗難対策の強化を求められていた。2025年11月には、ロンドン警視庁がAppleの対策不足を公に批判し、盗難端末の特定と無効化に向けて「国家携帯電話登録簿(National Mobile Phone Register)」をより積極的に活用するよう求めていた。当時、Appleはこの批判に対し、警察は「従来の取り締まり」に集中すべきだと反論していた経緯がある。

■連絡先ブロック制限の可視化と規制への対応

iOS 26.6におけるもう一つの変更点は、ブロックできる連絡先の最大数(コード上では2万件が上限とされている)に達した際に通知を表示する機能だ。

一般ユーザーにとっては軽微な修正だが、ファミリー共有やスクリーンタイムを利用して子供の連絡先を制限している保護者にとっては重要な変更となる。上限に達したことが気づかないうちに制限が機能しなくなる「サイレントバグ」を防ぐための第一歩となるが、上限そのものが引き上げられるわけではない。

この変更は、Appleが英国や欧州連合(EU)で子供保護に関する規制の監視に直面しているタイミングと重なっており、規制対応を意識したものとみられる。

■iOS 26.6のリリース時期と今後の展望

2026年7月13日にBeta 5が配信されたことから、過去のリリースパターン(iOS 18.6や17.6は7月29日、iOS 16.6は7月24日にリリース)を踏まえると、iOS 26.6の正式リリースは7月27日の週になると予測される。一般公開の約1週間前にはRC(リリース候補版)が提供される見込みだ。

現在、一般ユーザー向けの最新バージョンはiOS 26.5であり、iOS 26.6は9月に新型iPhone 18ファミリーとともに登場する予定の「iOS 27」までの移行期間を支えるアップデートとなる。

なお、ひったくり防止機能が今回のiOS 26.6で正式に提供されるか、あるいは秋のiOS 27まで持ち越されるかは未確定である。ベータ版のコード内には継続して記述が見つかっているものの、ユーザーが実際にテストできる状態にはなっておらず、Appleからの公式発表も行われていない。

■パブリックベータへの参加方法

iOS 26.5が動作しているiPhoneであれば、Apple IDを使って「beta.apple.com」からiOS 26.6パブリックベータに登録できる。デベロッパーアカウントや費用は不要だ。登録後、「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」>「ベータアップデート」からインストール可能となる。ただし、未公開のソフトウェアは動作が不安定になったりデータが消失したりするリスクがあるため、予備のデバイスへのインストールが推奨されている。

■注目ポイントQ&A

●ひったくり防止機能は、スマホを落としただけの時とどうやって区別するのですか?

システムは5つの信号を同時に評価します。加速度センサーがひったくり時の急激な直線的な力を検知し、ジャイロセンサーが急な角度変化を捉え、ペアリングされたApple WatchがBluetoothの急激な距離離脱を検知します。さらに、自宅や職場などの信頼できるWi-Fiや場所(位置情報)にいる場合はロックが作動しない仕組みになっています。スマホを落としただけでは、これらの条件が同時に揃うことはありません。ただし、実際の環境における誤検知率などは公表されておらず、仕様も確定していません。

●ひったくり防止機能を使うにはApple Watchが必要ですか?

現時点では未確定の仕様です。Apple Watchの近接信号は誤検知を減らすための重要な検証レイヤーとされていますが、ベータ版のコードを分析した報道によると、Apple Watchが必須なのか、それともiPhone単体でも制限付きで動作するのかは明らかになっていません。

●iOS 26.6の正式リリースはいつ頃ですか?

過去のリリース実績(iOS 18.6は2025年7月29日、iOS 17.6は2024年7月29日など)から、2026年7月27日の週に正式リリースされると予測されています。

●英国で導入されたiOS 26.4の年齢確認機能は、一般ユーザーにどのような影響がありますか?

多くの成人ユーザーは、アカウントの利用履歴や支払い履歴から自動的に成人であると判定されるため、書類の提出は不要です。自動判定されなかった場合は、英国の運転免許証の提示やクレジットカードの登録が必要となります(パスポートは対象外のため一部で不満の声もあります)。確認を拒否した場合、Safariなどのブラウザでコンテンツフィルターが有効になり、メッセージやFaceTimeでの安全機能が強制オンになるほか、年齢制限のあるアプリの入手が制限されます。これはAppleが自主的に導入したデバイスレベルの制限措置です。

元記事: iPhone Anti-Snatch Auto-Lock Approaches Release as iOS 26.6 Goes Public

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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