【注目銘柄】アインHD、さくら薬局グループ寄与で成長期待高まる、ミニGC示現で戻り試す展開

2026年6月11日 08:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■業績再上方修正と決算発表を前に買い先行

 アインホールディングス<9627>(東証プライム)は、前日10日に147円高の6017円と大幅に3営業日続伸して引け、3月23日に売られた年初来安値5327円からの底上げ幅を拡大させた。同社株は、今年6月1日に目下最終集計中の前2026年4月期業績の2回目の上方修正を発表し、純利益はV字回復して2期ぶりに過去最高を大幅に更新する見込みである。その4月期決算をきょう11日に発表予定であり、続く今2027年4月期業績への期待を高め、先取りの割安株買いが増勢となった。

 テクニカル的にも、足元の底上げで5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現し、上昇トレンド転換を示唆していることもフォロー材料視されている。

■子会社化したさくら薬局グループは今期フル寄与と業績押し上げ

 同社の前2026年4月期業績は、昨年9月11日の1回目に続き、今年6月1日に2回目の上方修正が発表された。昨年9月の上方修正値より売り上げを15億円、営業利益を12億円、経常利益を15億円、純利益を35億円それぞれ引き上げ、売り上げ6470億円(前々期比41.7%増)、営業利益295億円(同74.8%増)、経常利益280億円(同54.8%増)、純利益170億円(同83.5%増)と増収増益率を伸ばす。純利益は前2025年4月期の過去最高(114億100万円)を2期ぶりに大幅更新する。

 調剤薬局事業で高額医薬品の処方が増加し、処方箋単価が上昇したことが要因となった。加えて、昨年8月に約591億円で株式を取得して子会社化したさくら薬局グループの業績が上乗せとなり、税負担の減少も純利益のV字回復要因となった。業績再上方修正とともに配当も、期初予想の80円から100円(前々期実績80円)に増配する。

■2000店舗超の相乗効果に期待

 次期2027年4月期業績の動向については、きょう11日の決算発表時の業績ガイダンスを待たなければならないが、続伸が有力視されている。さくら薬局グループは全国に約830店舗の調剤薬局を展開し、アインHDの1231店舗と合わせて店舗数は2000店舗を超える。前期の相乗効果は昨年8月からの9カ月にとどまるが、今2027年4月期はフル寄与することが見込まれる点が第一の注目材料となる。

 さらに同社は中長期ビジョンで2030年5月期に売り上げ7000億円、純利益率4.0%の目標業績も掲げており、キャッチアップを強めることも業績を押し上げることになりそうだ。きょう11日の決算発表は要マークとなる。

■ミニGC示現でPER12倍の割安修正を加速、まず昨年来高値調整幅の半値戻し奪回へ

 株価は、昨年5月のさくら薬局グループの子会社化発表に同9月の前期業績の1回目の上方修正が続き、ストップ高を交えて昨年来高値7280円まで買い進まれた。その後、今年2月末の米国、イスラエルによるイラン攻撃、イランの報復攻撃による地政学リスクで年初来安値5327円へ突っ込んだ。

 同安値からは売られ過ぎ修正に前期業績の2回目の上方修正が加わり、リバウンド幅を拡大して6000円台を回復した。この過程で5日線が25日線を上抜くミニGCを示現し、上昇トレンド転換を強くアピールしている。前期業績ベースの実績PERは12.4倍となお割安であり、昨年来高値から年初来安値までの調整幅の3分の1戻しをクリアしたここからは、まず同調整幅の半値戻しとなる6300円台を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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