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ヴィス Research Memo(5):2026年3月期は売上と営業利益が5期連続増収増益。大規模案件増加が寄与(1)
*17:05JST ヴィス Research Memo(5):2026年3月期は売上と営業利益が5期連続増収増益。大規模案件増加が寄与(1)
■ヴィス<5071>の業績動向
1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期の連結業績は、売上高で前期比1.5%増の16,489百万円、営業利益で同1.4%増の1,942百万円、経常利益で同0.8%増の1,925百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同0.8%増の1,369百万円となり、売上高と営業利益は5期連続増収増益、過去最高を更新した。
売上高は、成長企業や働き方の見直しに積極的な企業を中心とした旺盛な受注が増収を支えた。1億円以上の大規模案件の受注が38件(前期比4件増)、7,577百万円(同35.1%増)と大幅に増加し、プロジェクト単価が向上したことが業績をけん引した。期初予想に対しては4.1%減での着地となったが、一部大規模案件に期ずれが生じたことが主因であり、事業基盤の拡大トレンドに変化はない。利益面では、人的資本投資(採用強化や賃上げ)、大阪本社移転、「The Place」開設に伴う先行投資コストが利益を下押ししたものの、各段階利益で増益を確保した。
大規模案件対応力強化により、プロジェクト単価・受注率が上昇
2. 主要KPI
ブランディング事業は「売上高=プロジェクト件数×プロジェクト単価×受注率」というKPI体系で管理されている。2026年3月期の主要KPIは、プロジェクト件数が531件(前期比68件減)、プロジェクト単価が40,356千円(同3.6%増)、受注率が70.6%(同4.0ポイント上昇)となった。大規模案件の増加により、件数は減少したものの、単価と受注率の上昇により増収を確保した。ビジネスインテリジェンス・ツール(BIツール)を活用した失注要因分析の徹底と、中堅以上のメンバーを大規模案件に集中投下する体制強化により受注率が向上した。川上のコンサルティングから入り、特命化する戦略が奏功したことで、受注率は目標の70%を達成し、KPI改善につながった。大規模案件は、2022年3月期以降、5期連続で増加しており、プロジェクト単価は2023年3月期の29,631千円から約1.4倍に増加したが、さらなる大幅上昇は見込みにくいものの今後は件数の拡大により、業容拡大を図る。
3. 受注状況
2026年3月期の受注高は17,839百万円(前期比9.9%増)、期末受注残高は3,931百万円(同63.3%増)と成長を維持した。大規模案件の受注高が7,577百万円(同35.1%増)となり、受注高全体に占める割合が42.5%(同7.9ポイント上昇)となった。案件種類別の構成比では、移転と改装が合計で約9割を占めている。受注高は先行指標として重視されており、提案から完工までのリードタイムが平均6ヶ月、最長2年程度であることを考慮すると、2027年3月期上半期の売上高を下支えする水準である。
同社では従来、期末(第4四半期)に完工が集中するため、リソース配分の影響で第4四半期の受注高が減少する傾向があった。ただし、2026年3月期第4四半期の受注高は4,752百万円と過去最高となり、季節的変動要因が改善した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)《HN》
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