株式会社ネクストジェン:2026年3月期通期決算説明文字起こし(1)

2026年5月15日 11:01

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記事提供元:フィスコ

*11:01JST 株式会社ネクストジェン:2026年3月期通期決算説明文字起こし(1)
ネクストジェン<3842>

■決算説明を受けてのFISCOアナリストコメント
・通信キャリア、一般企業、官公庁向けに音声を中心とする通信技術に関するソリューション及びサービスを手掛けている。インターネット技術を公衆電話交換網に持ち込み、日本初の全国規模のIP電話サービスを可能にした会社であり、グローバルスタンダード製品を輸入することで、初期の製品開発投資のリスクをコントロールし、内製化やクラウドサービス化なども含めて市場開拓を先行させるビジネスモデルを確立してきた。

・足もとでは、固定電話の番号ポータビリティ制度変更やMicrosoft Teams等との連携ニーズを背景に、クラウドPBX(※1)およびSBC(※2)市場が急拡大している。クラウドPBX市場は2030年にかけて年平均9.3%成長が見込まれ、同社の主力サービス「U-cube voice(PBX)」「U-cube friends(SBC)」はそれぞれ4年で3倍、1年で2倍と高成長中だ。通話録音・音声キャプチャリングシステムでは国内トップシェアを誇り、コールセンターのAI活用ニーズも追い風となっている。さらに、AIエージェントを軸にボイスコミュニケーションのフロントエンドDXと業務プロセス管理(BPM)のバックエンドDXを統合するパイオニアとしての事業展開を加速させている。
※1:Private Branch eXchangers:企業などの組織で多数の電話機を使用する場合に、施設内に設置・運用される電話交換機であり。施設内の電話機同士で内線通話を可能にしたり、外線(公衆回線)への接続を行う。
※2:セッション・ボーダー・コントローラー:音声通信用の「ゲートウェイ」とも呼ばれており、通信会社が異なる2つの電話網間の細かい差異を吸収し相互接続を可能とするソフトウェア。

・2026年3月期の決算は、売上高が前期比18%増の4,256百万円、営業利益が同25%増の328百万円と事前予想(売上高3,800百万円、営業利益280百万円)を上回っての着地となった。昨年度に発表している中期経営計画内の2027年3月期計画に近い水準であり、実質的に中期経営計画を1年先取りする業績である。中期経営計画は2029年3月期が追加され、売上高7,000百万円、営業利益600百万円という目標が示された。

・中期経営計画は、今期予想から最終年度に向けた営業利益のCAGRで+30%強と高い成長となっている。積極的な株主還元と利益成長でROEも10%を上回り、利益とPERの切り上がりの両面が期待し得る状況が想定される。今期予想でPER20~30倍の評価だと、株価は1,800~2,700円となり、現状の975円から大きな上値余地が試算される。

・株主還元については、2027年3月期の年間配当は30.0円の計画であり、1株当たり当期純利益計画をもとに算出される配当性向は33.1%である。また、株主優待は、毎年3月末時点に同社株を200株以上保有する株主向けにQUOカード3,000円分を贈呈しており、配当と優待を合計した総還元利回りは4.5%超であり、魅力的な水準となっている。

株式会社ネクストジェン:2026年3月期通期決算説明文字起こし(2)に続く《HN》

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