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Mythos登場でAI市場に波紋、ソフトウェア株に下押し圧力も
●アンソロピック社のMythosが物議
米国の新興企業アンソロピック社が4月に発表した「Claude Mythos」(クロードミトス)が、“最強のAI”として注目されている。一方で、Mythosがランサムウェアなどのサイバー攻撃に利用される危険性も、指摘されている。
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アンソロピックもその脅威を懸念し、プレビュー版をAmzonやMicrosoft、Appleなどのテック大手に限定して、提供を開始した。
アンソロピックは、悪用された場合、経済や人々の安全、国家安全保障にも新たなリスクをもたらすとも説明している。
2月にもアンソロピック社のAIモデル「Claude」によって、SaaSの仕事が奪われるとしてソフトウェア関連企業の株価が下落する「アンソロピックショック」があったが、今回もその再来があるのだろうか?
●Mythosにメリットも各国は警戒
Mythosは、人間でも気づかないような未知の脆弱性を短期間で大規模に模特定でき、HLE(HumantiesLastExam)テストでも、人間の専門家平均に迫る正答率を達成した。
脅威はあるが、使い方によっては何十年も放置された古いプログラムを解析・修正し、最新の環境へと移行することもできる。
エンジニアが居なくとも、少人数で大規模なシステム開発やセキュアな運用が可能となる。
ロイター通信によると、米国ではベセント財務長官とパウエルFRB議長が米大手行にMythosがもたらすリスクを説明したと伝えられており、英国やドイツでも同様に銀行やサイバーセキュリティ担当者と協議していると伝えられている。
●株価にも影響!?
既存のソフトウェアがAIに置き換わるという懸念から、2月同様にソフトウェア関連企業の株が売られた。
逆にアンソロピック社と戦略的パートナーのソフトバンクGが連日高値を記録し、8日には年初来高値を記録した。
日本の社会インフラや行政システムの根幹を支える「大手Sler」としてトップクラスの地位を占める、日立製作所やNECにも期待がかかる。
ただAIやITで大きく後れを取った日本にとっては、Mythosによって、レガシーシステムを打破でき、人手不足の解消や、国産AIを加速できる可能性も秘めており、使い方によってはゲームチェンジャーにもできる。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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