三洋化成工業、大豆油・パーム油由来BDF向け低温流動性向上剤を開発

2026年5月8日 17:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■原料特性に応じた新ラインアップで安定利用を後押し

 三洋化成工業<4471>(東証プライム)は、バイオディーゼル燃料(BDF)の低温流動性向上剤『ネオプルーバー』シリーズに、大豆油由来BDF向けのネオプルーバーHBF-201と、パーム油由来BDF向けのネオプルーバーHBF-301を新たに開発した。原料油脂の違いによって生じる低温特性や析出挙動を踏まえ、特定のBDF条件に最適化した設計が特徴である。現在、ラボレベルで性能確認と適用条件の検討を進めており、原料の異なるBDFに応じた添加剤選択の幅が広がることが期待される。

 BDFは再生可能エネルギーとして普及が進む一方、脂肪酸メチルエステル(FAME)系燃料であることから、低温環境下で脂肪酸成分が結晶化しやすく、流動性低下やフィルター閉塞を引き起こす課題がある。同社はこれまでネオプルーバーHBF=101を開発してきたが、地域によって利用される植物油が異なるため、原料特性に応じた改良の余地があった。特にパーム油由来BDFは飽和脂肪酸が多く結晶化しやすいことから、低温流動性の改善が難しいとされていた。

 今回の新製品は、大豆油およびパーム油由来BDFの脂肪酸組成や結晶生成挙動に合わせ、ワックス結晶の生成・成長・凝集を抑制するよう最適化したものである。添加により、低温流動性の指標であるCFPP(Cold Filter Plugging Point)がいずれのBDFでも低下し、改善効果が確認された。また、開発には同社が整備したマテリアル・インフォマティクス(MI)を活用し、統計解析や機械学習を用いた材料設計の効率化を図った。

 これにより、寒冷環境での燃料性能向上や設備トラブルの低減、地域ごとの原料に応じた最適な添加剤選択が可能となるなど、BDFの安定利用に寄与する効果が期待される。同社は今後、各地域の原料特性に応じた適用提案を進め、『ネオプルーバー』シリーズを通じて温室効果ガス削減と持続可能なエネルギー社会の実現に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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