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インフレで割高感が消えた、モスフードの快調収益

世界一大きい柑橘(ザボン類) 熊本県産晩白柚(ばんぺいゆ)を使用したくまモンのシャーベット(画像: モスフードサービスの発表資料より)(c) 2010熊本県くまモン#K38071[写真拡大]
モスフードサービス(8153、東証プライム)。会社四季報は、「ハンバーガーショップ:モスバーガーを展開。業界2位。商品力に定評。FC比率8割強。台湾などアジアでも展開」としている。
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創業者の故櫻田慧氏に取材の機会を得たのは、1980年代前半だったと記憶している。夕刊日刊誌の『アイディア社長』と題する記事の取材だった。
私は84年にデビュー作:野村證券企業部を刊行した。いま久方ぶりにアマゾンを覗いたら1100円だった処女作を、3535円でいまだ扱っていた。80年代前半は証券会社(業界)の取材に軸足を置いていたことから、日興証券出身の櫻田氏に関心を持った。
今でも記憶に残っているのは・・・「ロスアンゼルスで食べたトミーズのハンバーガーがとにかく美味かった。虜になった。日本人用にアレンジしたいと、同僚と3人で起業した」-いまでもモスバーガーショップの特徴である「二等地(メイン通りから一本奥まった道路)出店戦略で価格競争に打って出た」と強調した。
モスフードの2020年3月期以降の収益動向を観ると、売上高は689億8500万円が前25年3月期は961億8500万円に「4割近く」増えている。10億6000万円の営業利益は52億2300万円に「5倍」近くに居所を変えている。斯界ではこうした推移を「デフレでは(商品価格の)割高感が顕著になり、インフレ下ではそれが相殺され競争力が高まる」と説明される。至28年3月期の中計は「売上高1080億円、営業利益63億円」を掲げている。
モスフード商品の商品力⇔高価格は、例えばこんな点にも窺い知ることができよう。
昨年12月18日から熊本県八代市のふるさと納税返礼品とし、「くまモンのシャーベット世界一大きい柑橘(サボテン類)熊本県産晩白柚使用」が採用された。この一品はモスフードの商品。社内の新規事業プロジェクトコンテストから生まれた、という。
小売業の好不調を測る物差しとされる「既存店売上高」の推移は、今3月期入り後も前年同期比「104.2%増/112.1%増/108.9%増/111.9%増/111.6%増/107.7%増/112.9%増/118.5%増」といった状況にある。
ここからの展開に向け『AI活用で次世代型店舗開発を加速 NewInnovationsとパートナーシップ締結』といった方向を昨年末に発信もしている。
本稿作成中の株価は4000円台前半。10年来の修正済み株価パフォーマンス30%。さて、いまをどう判断するか・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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